「フェラーリ458スパイダー」との生活とは? 4人の高級車オーナーとドライブデート<3>

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夜の世界を経験し、起業したのは30歳の時

若くして今のポジションまで上り詰めた彼は、一体どんな経歴を辿ってきたのだろう――。

「20代前半、横浜のキャバクラでスカウトマンや黒服をしてたんだ。その時に知り合ったエステの機械メーカーの男性マネージャーが俺のことを気に入ってくれて、その人に誘われたのをきっかけにエステ業界に飛び込んで、2社経験した後、30歳の時に起業した」

時折会社からの電話に出ると、部下と思われる相手に鋭く質問を投げかけ、テキパキと指示を出している。

「昔から縛られるのがとにかく嫌いでさ。会社の駒として働くよりも、自分で会社を動かしたいとずっと思ってた。『こうしたらいい、ああしたらいい』って社長に直談判したりすることも多かったよ」

やんちゃだった10代を経て

10代の時はかなり「やんちゃ」だったようで、時には警察にお世話になることもあったそうだ。

「若い時は自分の将来がどうなるかなんてわからないじゃない。何かに縛られたくないって気持ちを全力で遊びに向けたんだろうね。昔から、こうと思ったら何事も躊躇わずに突き進む性格みたい(笑)」

所謂「ヤンキー」と呼ばれた人たちが、下積みを経て起業し、成功している例は多い。社会的な成功と学歴は必ずしも比例しないと考えれば、学歴なんて企業に入る為のパスポートに過ぎないとさえ思える。

前回紹介したベンツAMG SLオーナー同様、フェラーリ君も大の車好きだという。

「車は高校生の時から興味があって、元々はビップカーが好きだったんだ。最初は単車から始まって、トヨタのアルファード、ベンツのゲレンデとCL、カイエンのターボとこれまで色々乗ってきたよ」

―ーフェラーリ君にとって車ってどんな存在なの?

「うーん、自分を図るバロメーターみたいなものかな。例えば、仕事の話をする時、今何店舗経営してるとか年商は何億かなんて聞かないでしょ?でもどんな車に乗ってるか話題にしても卑しくはないじゃない。世間の目も違うと思うよ。正直、このフェラーリを買った時は、『俺もついにここまで来たか!』と思ったね」

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