「AMG SL65」は2世経営者が愛する車だった 4人の高級車オーナーとドライブデート<2>

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物心がついた時から大の車好き

身長は180cm以上あるだろうか。昔はよく格闘家に間違えられることもあったとか。一見強面なのだが、ふにゃっとした笑顔が場を和ませる。少し長めの黒髪を横に流し、落ち着いた大人の男の雰囲気を醸し出している。

「俺、あんまりお腹空いてないんだけど、近くに『メゾン・ランドゥメンヌ』っていうクロワッサンが有名なお店があるらしい。行ってみる?」

ハンドルを切る手元には、カルティエのロードスター・クロノグラフが光る。話を聞くと、ベンツ君の友人には会社経営者や芸能関係者が多いという。

mixiがきっかけで人脈を広げる

「20代半ばにちょうどインターネットが普及してきた頃、mixiで知り合った高級車好きの人たちが開催するオフ会に行くようになった。当時はカネもないし、20代でそんな会に行ってる人はごく少数で、30~50代の人たちが圧倒的に多くてね。必然的に若い者同士で固まって、週末に六本木のクラブに出入りするようになったんだ。」

ハンドルを切る手元には、カルティエのロードスター・クロノグラフが光る

――そこから人脈を広げていったの?

「そう。その時は六本木の『a-life』(現:『BRAND TOKYO』)がまだオープンしたばかりで、当時は朝でも10人くらいしかフロアに居なかった時代だった。店員と仲良くなってくるとVIPに入れてくれたりするようになって、友達を誘って、その友達がさらに友達を誘ってくれて客を増やしていった。客を入れることで代わりにタダ飲みさせてもらってたんだよ。1年で1日2000人入るクラブに成長したよ。」

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