「AMG SL65」は2世経営者が愛する車だった 4人の高級車オーナーとドライブデート<2>
――本業をやりながらそんな派手に遊んでたの? すごいエネルギッシュ。
「這いつくばるようにして次の日仕事に行ってた。今考えたらよくできたと思うよ。若さだね(笑)でもそうやって今に繋がる人脈を作っていったのも事実。」
――当時のクラブはいろいろ怪しいイメージがあるけど、変な人間関係に巻き込まれなかった?
「そうだね、他人のふんどしで一発やろうって人は多かったよ。クラブに来る女の子はおカネのある男たちとあわよくば繋がりたいって思ってる子が意外と多い。VIPルームにいると、パッと見おカネ持ってそうに見えるから女の子もあまり警戒せずに来るし、男も酒が入ってるから簡単に『おカネ出してあげる、マンション買ってあげる』とか言うの。でも男はね、いいことしか言わないから!」
そういう場では、男同士でも『うまい話』を持ちかけたり、かけられたりが多かったとか。数億単位のビジネスの話に乗った挙句、その後消息を絶った人も見てきたようだ。
自分磨きよりも常識を磨け
「世の中、中身と外見が伴っていない人が多いと思う。学歴とか会社のブランドで満足している男。綺麗なだけの女。自分磨きといって色んなことに手を出す人いるけど、常識を磨いたほうがいいんじゃない?ってよく思うよ。」
……ど、毒舌すぎ! 話を聞いてると女性の経験値が高そうなので、ベンツ君にとっての「いい女」って何?と聞いてみた。
「男にチヤホヤされてる子は特に、払ってもらって当たり前って思っているのはどうかと思うな。経営者は不安定な人が多いから、金銭感覚とか一般常識があるかどうか結構よく見てる。「え、それぐらい払えるでしょ?」っていうのもわかるけど、賢い女を演じるのも1つの能力だと思うな。」
――でも、賢い女を演じたところでどこかでボロが出ない?
「そう、だから結局育ちのよさって表情、目つき、言葉遣いの節々に自然と出るもので、そこだけはにじみ出てくるものだね……。いい女の究極は、たとえばタカラジェンヌ。10代から芸事に励むにも親の財力があってこそだし、育ちもいい。そのうえ、「東は東大、西は宝塚」と言われる競争力を突破して、教養も芸術性も備わってる。」
ちょっと、ちょっと。ほっといたら言いたいことばかり言ってるじゃないの! この前のポルシェ君と違ってこのガツガツ感、なかなか癖があるわ。もう話しててお腹いっぱい……。