2年に1度、日本で開かれる東京モーターショー。今年は東京ビッグサイトを舞台に10月下旬から11月上旬にかけて一般公開された。モーターショーは自動車メーカーが、コンセプトカーや新技術など、新しいトレンドを発信していく場だ。中でも世界の自動車メーカーが新しいコンセプトを発表する場として、最も重視してきたのがアメリカのデトロイトモーターショーである。
メルセデスベンツが決断した重要なこととは?
しかし、その点においてメルセデスベンツは今年、重大な決断をした。1月上旬に米国ラスベガスで行われた世界最大の家電ショー「International CES2015」。メルセデスはここで自動運転の新コンセプト「F015」をお披露目したのである。
自動運転とは、「認知・判断・操作」というドライバーが行っている運転機能を機械に任せるというもの。米政府の国家道路交通安全局(NHTSA)が定義した内容を記載する。一応この定義が先進国の共通認識だ。
レベル1:自動ブレーキやクルーズコントロールのように部分的にコンピュータが介在する状態
レベル2:操舵(ハンドル機能)が複合的に加わった状態
レベル3:半自動運転。条件次第ではドライバーは監視義務から開放可
レベル4:完全自動運転
さらに、米国の自動技術学会(SAE)では無人車の可能性を指摘し、この状態の完全自動運転をレベル5と定義している。現在はレベル2が始まったばかりだが、初歩的なものから高度なものまで幅が広い。そしてメルセデスが東京モーターショーでも披露したF015は2025年を見据えた自動運転(自動走行)のコンセプト。メルセデスは大きく分けて2つのことを提案している。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら