未来のクルマはステアリングがいらない?

日産が発表した、自動運転のコンセプトカー

フルカーボン製ボディをまとって登場した日産のコンセプトカー

東京モーターショーで日産が初披露したモデルは、自動運転技術とトランスフォーム機能を搭載したコンセプトカー。ドライバーの意思に応じて、空間インテリアが変化する未来感満載の一台だ。

「“やっちゃえ” NISSAN.」という矢沢永吉さんの突拍子もないセリフとともに、両手を挙げ自動運転を披露する日産のCFを初めて見たときは、意表を突かれてびっくりしたが個人的にはとても気に入っている。

技術的には可能になったクルマの自動運転

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

つい最近まではクルマの自動運転なんて遠い未来の話だと思っていたが、いまや技術的にはほぼ可能で、あとは法整備をどうするか、という議論にまで急速に発展しているのだからさらに驚きだ。

自動運転装置の開発というトレンドは米国だけではなく欧州でも活発で、アウディは「RS7」をサーキットに持ち込み開発を続けている。クルマに積まれた正確無比なコンピューターがプロ級のドライビングテクニックを披露するのだから、週末だけ箱根を走るサンデードライバーの私に出る幕は“すでに”ない。

いっぽう、メルセデス・ベンツは限りなく量産型に近い「Sクラス」で、ドイツの複雑な市街地約100kmの完全自動運転を2013年に成功させている。さらには“第三のリビングルーム”を持つクルマとしてコンセプトカー「F105 ラグジュアリー・イン・モーション」を発表し、開催中の東京モーターショーではその発展版となる「ビジョン・トーキョー」をワールドプレミアするなど、未来のモビリティのあり方を模索中だ。

では日産はどうか。

フルカーボン製ボディをまといショー会場で初披露された「IDSコンセプト」は、日産の考える自動運転の未来を描いたコンセプトEV(電気自動車)だ。「リーフ」「e-NV200」を通じて電気自動車の開発・普及を牽引してきた日産は、これまで培った車両制御技術、安全技術にくわえ、最新のAI(人工知能)技術を統合した自動運転技術で、次の時代を切り開く。

IDSコンセプトの要となったのは“人とクルマのコミュニケーション”。このクルマのデザインは、自動運転時の快適さと、自らクルマを運転する時の楽しさの両方を兼ね備える「Together We Ride」という、日産が目指す自動運転の方向性から誕生した。

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