特に、統計的に男性は女性より笑顔を見せることが少ないそうだ。従って、経営幹部など日本の男性リーダー層が笑顔を見せる機会は多くはない。画像検索で日本の社長と、アメリカの社長の写真を比べると、日本の場合、真面目な顔か口をあまり開かず、少しだけほほ笑む「目で笑う」表情が圧倒的に多いのに対し、アメリカは歯を10本ぐらいのぞかせて「口で笑う表情」がほとんどだ。
確かに、日本人のオジサマはあまり笑顔が得意ではないようだ。「へらへらしている」とか「照れ笑い」のような表情は威厳を失わせるという意識もあるし、特に、英語を話すときに、意味のない笑いで、その場を切り抜けようという人も多い。めったやたらに笑顔を浮かべればいいというものではなく、相手に好印象を与える自然の笑顔というのは、日本人にとっては案外、難度が高いもののようだ。
笑顔にはチョコ2000本分の幸せ醸成効果がある
笑顔には、幸せ醸成効果があるのだという。その驚異的パワーは、欧米の実に多くの実験によって実証されている。
たとえばこんな実験だ。
① 人の魅力の評価は、笑顔によって大きく影響される。いい笑顔は多少の不細工さをカバーする(スイス・ベルン大学)
② 30年にわたる調査で、学校アルバムの顔写真で笑顔を見せている人ほど、その後、結婚や仕事などで成功を収め、幸せになっていた(アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校)
③ 1950年代のメジャーリーグの選手の顔写真の乗った野球カードを調べたところ、笑っていない選手の平均寿命が72.9歳だったのに対し、笑っている選手は80歳だった(アメリカ・ウェインステート大学)
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