年が明けて、採用広報解禁の3月まであとわずかになった。いろいろ不安はあると思うが、学生の間で意外に気がかりなのが英語への対応、つまりはTOEICのスコアだろう。企業によっては、TOEICのスコアをエントリーの条件とし、基準に満たない学生を門前払いにする。また、そこまでの厳格な基準ではないものの、「TOEIC730点以上が望ましい」と募集要項に書いてある企業もある。
英語が壊滅的に苦手な学生は、TOEICスコアについてあきらめていることが多いが、TOEICスコアで苦しんでいるのは、500点台後半から600点台の学生だろう。700点台に乗れそうで乗れずに焦っているうちに、就活時期が迫り勉強の時間が取れずに悩んでいる学生は少なくない。
しかし、何もしなければ結果は出ない。今回から2回にわたり、NHKのラジオ講座を活用した無理のないTOEIC対策をお届けする。解説するのは 特定社会保険労務士の翠(みす)洋氏。翠氏は特定行政書士、特定社会保険労務士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)などの資格も持つ一方で語学も堪能、英語ではTOEIC 945点、中国語コミュニケーション能力検定TECC 883点、ハングル能力検定 準2級。資格はすべて独学で取得しており、留学経験もない。外国語の勉強はラジオ講座をフル活用して高いスコアを獲得したという。
インバウンド拡大で国内でも英語必要
企業のグローバル化が進み、英語を社内公用語化する企業も決して珍しくなくなってきました。外国人留学生を採用する企業も増えています。また、円安、ビザ要件の緩和などから外国人観光客が激増し、インバウンド消費が旺盛となる中、企業の国内活動においても英語の必要性が迫られています。
就活時期は、忙しくても目標と志があるこの時期だからこそ、TOEICのスコアアップができるチャンスと前向きに考えたいものです。Where there is a will, there is a way.(精神一到何事かならざらん~志があれば道は開ける)。とにかく始めることが第一歩です。
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