既婚者こそ傾聴すべき!「未婚のプロ」の教え ジェーン・スーさんに「晩婚さん」が直撃

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恋愛や結婚は「出征」みたいなもので、「お、(戦場へ)行った、行った!」と見守っています。本人も悪びれずに「すみません。そういう時期なので」と行ってしまいます。2年ぐらい経つと負傷兵として帰ってきたりしますけど(笑)。

1対1の親友関係だったりすると(どちらかが先に結婚すると)キツイと思いますが、私にはそういう友だち関係はないんですよね。私の場合、仲良くしている女友だちは全員合わせると30人ぐらいです。バツイチ、未婚、子どもがいる人、いない人……。いろいろですよ。

『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』を出したとき、普段いろいろお世話になっているギャラ(お礼)として、小さなフレンチレストランを貸し切って全員を呼んでお昼をご馳走しました。たちが悪かったですよ。海賊の宴会みたいでした(笑)。

結婚以外の「ゆるやかな共同体」があっていい

――その宴会、すごく楽しそうですね。「ジェーンさんの友だち」と「女性」という2つの共通点で初対面の人同士も意気投合できる気がします。

結婚以外のもっとゆるやかな関係性で生きる共同体があっていい、と私たちは話しています。

老後にもらえる年金は、私たちの世代では月10万円ちょっとでしょう。都会で生活するには、プラス30万円、切りつめても20万円は要りますよね。年間240万円は貯金を切り崩さなければなりません。65歳から85歳までの20年間として4800万円も必要です。家のローンを払い終えていなかったらどう考えても生活は無理!とみんなでゲラゲラ笑ったことがあります。

ならば為替に頼るしかない、2千万円が5千万円になる国にみんなで行こう、という話になりました。「オレたちのチェンマイ」計画です。そのときのタイの情勢次第では別の行き先になるので、「そのときのチェンマイ」とも言っています。実現できたら、毎日が文化祭みたいな共同体になるでしょう。

ダンナさんがいる人はオフキャンパスに住んでもらいます。キャンパス内に入れるのは基本的に女性のみです。もちろん、男性の力が必要な作業もあると思うので、そのときは対価を払います。

――男性を共同体内に入れない理由を教えてください。

70過ぎてから好きでもない男に気を遣いたくないからです。許せるのは自分が好きな男だけ。私だけのかわい子ちゃんの機嫌しかとりたくないのです。

私たちは仕事で男性とうまく話をしていく努力をずっとやってきています。彼らに機嫌を悪くされないほうが物事が円滑に進むことが多いからです。だけど、老後は勘弁してもらいたい。サラリーマン時代の武勇伝とか、ホント聞きたくありません!

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