家が自然に片づく!「トヨタ式片づけ」の威力 ごちゃつく最大の原因「おもちゃ」も退治
指示通りの行動をさせたいという意味では、子どもは非常に手ごわい相手。なかなか言うことを聞いてはくれません。一方で、子どもに「楽しい!」と思わせることさえできれば、自主的にやってくれるようになります。親から言われたことをやっているのではなく、自分が好きな遊びをしている状態。こうなればしめたものです。用事の中にも「楽しい!」を引き出して、子どもをあなたの味方にしましょう。
親自身の「心理」がネックになっていることも
最後に、片づけを継続するための障壁を排除するコツをお伝えします。
① 子どもの物を捨てる≠冷たい親
家計管理でも学費は聖域と言われているように、片づけでも思い出の品や子どもの物は聖域かもしれません。捨てることに罪悪感を感じやすいことは前述の通りですが、特に子どもの物となるとその傾向は強まります。例えば、毎月・毎年のように溜まっていく子どもの絵や作品。紙だけではなく立体物もあるので、全て保管すると大量です。しかし、「子どもがせっかく作った作品を捨てるなんて、なんだか冷たい親だなぁ」、こんな気持ちなったことはありませんか。
絵や作品は、おもちゃのようにリサイクルという手法は使えません。処分するためには捨てることが必須なので、親自身と子どもの両方が捨てることに納得する必要があります。
代表的な手法のひとつは、保管量の上限を決めること。箱や棚の一画など保管場所を決め、そこに入るまでは取っておくけれど、それ以上になると何かを捨てるという手法です。この手法のメリットは、運用の手間がかからないことです。
もうひとつは、保管する期限を決めること。リビングの目立つ場所などに子どもの作品コーナーを設けて、決めた期間はそこに展示する手法です。いわば、家庭内展覧会のようなものです。この手法のメリットは、子ども自身が自分の作品が大切にされているという満足感を得られることです。
このように、可能な範囲で子どもの作品を大切にしたというプロセスがあれば、いったん決めたルールの中で自動的に片づけサイクルをまわすことができます。
② 決意をサポートする「しくみ」は必須
トヨタで何かを改善した際には、それを「しくみ」に落とし込むことが必須です。「しくみ」とは、一部の人だけが自主的に守るものではなく、誰もが守らざるを得ないもの。今回の片づけでいうと、いらない物を捨ててスッキリした状態を作ったのであれば、その状態を続けざるをえない「しくみ」をつくることが大事です。
例えば、子どもの写真。デジカメやスマホで気軽に写真を撮るようになった今の時代、子どもの写真はさまざまな場所に大量に保管されていることでしょう。でも、撮影した媒体やPCに残したまま。せっかくの写真を活用しきれていないことは分かっているけど、大量のデータを前に写真整理に二の足を踏んでいるという方が大半でしょう。
この大量の子どもの写真を、定期的に片づけるにはどうすればよいでしょうか。毎年必ず定期的にアルバムを作るのもひとつの手です。ポイントは、アルバムのボリュームや完成度はムリのない程度にする一方で、定期的に作る「強制力」を働かせること。
完成したアルバムを本棚にしまいこまずに、子どもにも目のつきやすい場所に常に置いておく。あるいは、先ほどの作品コーナーにアルバム自体を展示する。アルバムに対する子どもや家族の興味・関心を高めておき、積極的にアルバムを見てもらうのです。嬉しそうにアルバムを見る姿や、「次はいつ新しいのができるの?」と声をかけることで、定期的に作成する強制力を親自身にかけるのです。
② 子どもの「楽しい!」を引き出して、片づけを遊びにしてしまう
③ 「捨てる」は悪いことではない。やりたいことをスムーズにやるためには必要なこと。
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