佐々木常夫氏「僕が必ず年頭所感を書く理由」 「書く」ことで自分の幸せに責任を持つ
――年頭所感には、個人的な目標も書くのですか?
仕事は仕事、個人は個人。「今年はできれば100冊本を読もう」とか、「欠かさずジムに通おう」とか、そういうことを書くのであれば、紙を分けて書きます。私は今年は毎日1万5千歩歩くことを目標にしていて、今日歩いた歩数を欠かさずエクセルに入力しています。そうすれば、今日が1万4千歩だったら、明日は1万6千歩歩こうと思うものですよ。
自分を愛しているか、否かの問題
――目標達成に、強い意志力が求められますね。
意志が強くなくても書くんです。宣言して自分に約束する。書くというのは責任が生ずることですからね。
「自分は意志が弱いからダメだ」という人がいますが、目標を立てて途中でやめてしまうというのは、自分を愛していない証拠です。目標を立てるのは、そうしたほうが自分が幸せになるからです。自分が幸せになりたいと願う人なら、がんばって歩いて健康になろうと努力するでしょう。太ってメタボになってもいいやという人は、自分を不幸せにしても平気な人ではないでしょうか。
目標を達成しようとするのは、意志の問題というより、自分を愛しているかいないかの問題だと思います。
『上司の心得』に書いたことも、すべては自分が幸せになるために努力するべきことです。
それをやるか、やらないか。どちらが自分にとって幸せな道ですか? と、そんなことをじっくり見直す機会として、年末年始にまとめる年頭所感を活用してほしいですね。
(構成:山田恵子、撮影:後藤利江)
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