ディー・エヌ・エーは想定以上に出足好調でコンプガチャ廃止の影響こなす。ただ追加規制の余地残り、通期なお不透明

カギを握るのはDeNA自身の海外展開だが、「具体的な数値目標を語るのはオオカミ少年になるので避けたい」(守安社長)と、国内動向に比べトーンダウンする。サイバーエージェントの子会社・サイゲームスが提供する「神撃のバハムート」が、グーグル、アップルの提供するアプリマーケットで首位を獲得するなど実績が出始めているが、業績を押し上げるほどの成果は出せていない。

さらなる規制への不安もある。同社の収益源と見られるガチャについては、任天堂の岩田聡社長が前12年3月期決算説明会の場で、「構造的に射幸心を煽り、高額課金を誘発するガチャ課金型のビジネスは、仮に一時的に高い収益性が得られたとしても、お客様との関係が長続きするとは考えていないので、今後とも行うつもりはまったくない」と言及。ゲーム業界最大手の考えに、ソーシャルゲーム各社はどう足並みをそろえるのか。

今後の健全化策に関して、今回、守安功社長は「10月を目標に新たにソーシャルゲーム利用環境整備協会を設立する」とコメントするにとどめた。ただ、コンプガチャの二の舞を繰り返さないために、社会からの受容性と収益計上のバランスを引き続き考えなければならない。その意味では、自主的にせよ行政によるものにせよ、追加規制の余地はありそうだ。

(二階堂 遼馬 =東洋経済オンライン、撮影:風間仁一郎)

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