「リケ女」に負けるな!文系も製造業を選ぼう JFE、キングジムで活躍する「メーカー女子」

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望月真希子さんは私立系大学でライフデザインを学び、2011年4月に新卒入社。翌月から商品開発部に配属が決まり、今日までクリエイターとして活躍しています。

「学生時代に、スケッチの授業に使う文具品にこだわっていたこともあり、自然と文具メーカーを志望しました。開発が第一希望でしたが、営業職にも興味があったことを覚えています」(望月さん)

配属当初は電子文具を扱う部署で開発サポートを担当し、その後にクリエイターとして活躍しています。最初に小型のスタンドスキャナ「デスクショット」を開発し、2014年秋からはファイルなど非通電商品を扱う部署へ。これまでに望月さんは、女性向け文具でノリ付き付箋「暮らしのキロク」、シールなどを収納する「オトナのシールコレクション」を手がけました。

「SNSに画像がアップされ、ユーザーの評価をダイレクトにキャッチできるのが、この仕事の面白い点だと思います。キングジムには女性向けの商品が少なく、もっと増やしていきたい」と望月さん。

リサーチを兼ねて、頻繁に雑貨店に足を運び、トレンドを研究。週1回行われる課内のミーティングでも、積極的にアイデアを出し、プレゼンも行います。チームを組む際は文・理出身者が一堂に集まり、両者が得意な分野をアドバイスし合うことで、相乗効果も生まれるようです。

望月さん、岡本さんからアドバイス

「就活の時は、いろいろな会社を見るべき。何が自分に合っているかわからず、幅広く接することで、考えもつかなかった業界で働きたいと気付くかもしれません」(望月さん)。

「メーカーを志望するなら、入社したいとアピールするだけではなく、『これを売りたい』『こういったモノを作りたい』など、具体的なビジョンも伝えて欲しいです。面接担当者が学生の働く姿をイメージできたなら、成功したようなもの。志望動機の一歩先を掘り下げ伝えることで差が付きます」(岡本さん)

開発担当者には技術だけではなく、関連部署や取引先との調整役も求められます。コミュニケーションスキルが高いとされる文系出身者には、そういった点も期待されています。

 

大正谷 成晴 編集者・ライター

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おしょうだに・しげはる

1973年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ビジネス全般、株式投資、FX、投資信託、クレジットカード、介護など、幅広いジャンルで取材・執筆を行っている。著書に『1万円からはじめるFX超入門』。

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