「批評家」には退屈な仕事しか回ってこない! 累計6000万部を売った編集者の「仕事論」

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ここからは、編集長として職場を管理し、ベストセラー作家との打ち合わせで気づいた、僕なりの「つまらない仕事をなくす心得」5箇条をご紹介していきます。

その1:「できません」「無理です」だけで終わらせるな

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決して『ブラック企業で従順に働くソルジャーになれ』といっているわけではありません。たとえば上司や同僚から作業カロリーの高い資料作りを依頼され、それが物理的に困難だったとき、当然「できません」「無理です」と返したくなります。

そんなとき、僕はその言葉の後ろに、「頑張ってみます」「やってみます」というワードを必ず付け加えています。「できないと思いますが、頑張ってみます」「これは無理そうですが、とにかくやってみます」と。

結果は同じかもしれませんが、『トライをしたという事実』が大事なのです。なぜなら、そもそも上司は完璧な部下は求めていないからです。上司が部下に求めているのは、目標を目指す前向きな意志を伴う『個人の成長』と、そのための『経験』です。少なくとも、僕の部下にはそれを望んでいます。

仕事を「つまらない」と感じる瞬間は、「納得できない理不尽な要求を受けたとき」です。しかしそう考える前に、上司の立場になり指示の裏にある意図を想像してみましょう。今まで「つまらない」と思っていた仕事も、別のとらえ方ができるかもしれません。

その2:大人数の会議で観光客になるな

大人数での会議といえば、「つまらない仕事」の代名詞。会議とは「物事の承認のために、複数の人間の見解を合わせる」場です。リスクヘッジで多くの人を介在させるのは当たり前ですが、反面、責任も分散されてしまうため『誰もケツを持たなくていい』状態を作ります。

「つまらない仕事」とは、「自ら責任ある決断をしなくても、ほかの誰かに任せられる」という油断の延長線上にあると僕は考えています。

会議において、そういった人々は『ツーリスト(観光客)』になりがちです。『ツーリスト』とは『ひやかしの客』という意味もあり、会議になぞらえるなら、「それは悪くないですが、全体的にここが気になりましたね」という“だけ”の人間です。責任無く論評を述べ、会議が終われば現場から去ってしまう……つまりツーリストなのです。

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