企業は新卒採用の質に満足していない--矢下茂雄・楽天みんなの就職事業長に聞く

 

--卒業後3年以内は新卒扱いのはずですが、既卒の採用は増えていますか?

増えたとは聞いていない。今年は既卒採用が話題になっていない。企業は既卒を「前年に就活したが、内定を取れなかった人達」と見る。評価は高くない。そもそも既卒で本気でチャレンジしている人は少ないのではないか。

--女子学生の状況はどうですか?

女子学生の内定率は男子より低い。優秀で勤勉な女子学生は多いが、出産などで退職する女子が多いのも事実だ。ある程度男子を採用しておかないと会社がきちんと機能しなくなってしまう。

日本企業は男社会だ。女性管理職比率が低い会社が多い。労働組合でさえ男社会で、労組の幹部も男ばかりだ。こうした状況が採用にも反映されている。

--外国人採用は増えていますか?

事業戦略と採用はリンクする。日本企業のグローバル化が進むにつれて、外国人採用はどんどん増えている。外国人採用は珍しくも何ともない。

1986年に男女雇用機会均等法が施行された時は、女子採用について大騒ぎになったが、今では女性を男性と同じ条件で採用して勤務させることに違和感を持つ人はいない。外国人採用についても、ごく普通のことになりつつある。

--外国人採用は日本企業にどんな影響を与えますか?

今は全員の初任給が同額だが、いずれ額がバラバラになるだろう。優秀な外国人を採用するには、外国企業とも取り合いになるので、高い賃金を支払う必要が出てくる。新卒採用とは言っても日本人の新卒採用と同じ初任給というわけにはいかない。

 

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