高級な松茸も、かつては椎茸より安かった? プロパンガスの普及で状況が変わった
マツタケといえば秋の味覚を代表する高級食材です。しかし、スーパーに並ぶ国産マツタケの値段は軒並み高くて、なかなか手が出ないですよね。
マツタケは今でこそ「人工栽培ができない」「取れる量が少ない」などの理由で高価な食材になってしまいましたが、実は、以前はシイタケより安いものだったことをご存じでしょうか。マツタケがここまで高価になってしまったそもそもの理由をお話します。
マツタケは痩せた土地で育つもの
まずは、マツタケの生態について簡単におさらいしましょう。マツタケは赤松と呼ばれる松の木の根元にしか基本的には生息しないキノコです。また、通常キノコの発育には落枝や落葉が蓄積してできた栄養のある腐葉土のほうが適していますが、マツタケはあまり栄養のない痩せた土のほうが良く育つという生態を持っています。
また、マツタケはシイタケなどのキノコとは異なり、人工栽培の方法が確立されていません。マツタケが赤松に宿って育つという状況は、人工的に作り出すことができないそうです。つまり、マツタケは基本的に“天然もの”ということになります。
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