居酒屋が野菜を作り始めたワケ--コロワイドの食材加工子会社社長に聞く

--中長期的な見通しは。

現状は工場の半分ほどしか使っておらず、毎月2トンのレタスを生産できる。さらに設備を導入しフル稼働させれば、4~5トンぐらいまでいけるだろう。

今回は神奈川県にあるベンチャー企業のキーストーンテクノロジーと組み、LEDを水で冷やす最新の照明ノウハウを入れた。設備投資の回収については6年と10年の両建てで考えているが、5年で回収できるよう頑張りたい。そうでなければ今後の技術革新について行けないだろう。

(当面の課題は)とにかく1株当たりの収量を上げ、栽培コストをどう相対的に下げていくかに尽きる。現在、コロワイドグループでは野菜だけでも月間で何百トンも使っている。数トンのレタスを内製化できたとしても非常に低い割合だ。

とにかく安く作らないと、その先の外販も見えない。野菜工場は始まったばかり。まずはブレイクスルーすること、最初に走り出すことを考えている。

--12年3月期決算説明会の場で野尻公平・コロワイド社長が「500億円を投じて食材加工工場の販路拡大のためにM&A戦略を活発化させる」と言っていた。イメージ的には食品メーカーを買収するという方向性でいいのか。

そうだ。私は一貫して外食産業に関わってきたが、このままいくと食品メーカー主導の物作りになっていってしまうという危機感がある。食品メーカー主導になるとメニューが冷凍食品になっていく。それは絶対に嫌だ。食品メーカーが一生懸命やっていることを否定するつもりはないが、一番お客様に近いコロワイドがこういうものを作りたい、売りたいと発信しないとダメになる。そういった意味でメーカー機能を持つことは重要だ。

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