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原田元環境相が「現職閣僚時に中国企業との会食に誘われたが断った」と激白、自衛隊基地の用地を中国側に売らぬよう説得したと舞台裏明かす

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原田義昭元環境相が馬毛島国有化の舞台裏について語った(撮影:尾形文繁)

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日本の安全保障上の「防衛ライン」とされるのが南西諸島だ。鹿児島の南から台湾付近の与那国島まで約1200kmにわたって連なっている。その東の端にある無人島が馬毛島(まげしま)だ。地理的に安全保障上の要衝で、現在、自衛隊基地の新設工事が急ピッチで進められている。
ただ、この島はわずか数年前までは東京の建設会社がオーナーだった。そのオーナーと日本政府との間で島の国有化に向けた交渉がヤマ場を迎えていた頃、オーナーに対し中国の企業が相次ぎ接近し、融資や島の土地購入を打診していた疑いがあることが東洋経済の取材で見えてきた。経済安保の重要性が叫ばれ、各企業が難しい対応を迫られているこの時代に、一民間企業に何が起きていたのか。水面下でこの企業と日本政府との仲介役を担っていた原田義昭・元環境相が東洋経済の単独インタビューに応じ、当時の舞台裏を語った。

――自衛隊基地の工事が進む馬毛島を上空から視察されたそうですね。

2025年3月に防衛省が手配したヘリコプターで視察した。島を直接見たのは初めてだった。島の国有化に私も関わってきた経緯があるので感激した。島全体が自衛隊の基地になろうとしていた。

馬毛島の国有化は、誰よりも米政府が喜んだ

今から数年前、まだ国有化されていなかった頃、この島の土地に中国企業が近づいていた。ぞっとしたが、何とか19年末に国有メドメドが立った。私は国有化のいきさつに水面下で関わってきた。

国有メドが立った際に誰よりも喜んだのはアメリカ政府だったと聞いている。それだけ日米の安全保障にとって重要な島だということだ。

――国有化される前、馬毛島の事実上のオーナーは故・立石勲氏でした。立石氏と接点を持った経緯から聞かせてください。

私が安倍晋三政権の環境相に就いたのは18年10月だった。その少し前に、立石が人を介して私にアプローチしてきたのが最初だ。立石が経営する会社が各方面から借り入れをして、資金繰りに苦労をしていた時期で、議員であり弁護士でもある私に相談に来たようだった。民事の関係で相談に来たという感じだ。

馬毛島の土地に抵当権がつくような金の貸し借りの問題を複数抱えていて、政府との間での島の売買交渉にも支障が出ているようだった。そうした話を聞く中で私は、馬毛島が安全保障上、重要な島であることを知っていった。

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