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米航空宇宙産業の黒子「トランスダイム」の実力。ボーイングもエアバスも、ほぼ全ての航空機に同社の部品を採用

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今回取り上げるのは、「TransDigm Group」(以下トランスダイム)。米国の航空宇宙産業において重要な役割を担う会社です。ボーイングやエアバスといった民間航空機から軍用機まで、現在運航されているほぼ全ての航空機に同社の部品が採用されています。

本連載「Strainer Report」はわかりやすい図表に定評のあるストレイナーの決算分析記事のうち、海外企業に関するレポートを掲載しています。詳細はStrainerをご覧ください

コックピットのセキュリティシステム、点火システム、ポンプ、バルブ、パラシュートなど、その製品群は多岐にわたります。しかし、乗客の目に触れることはほとんどない。まさに航空業界の「隠れた巨人」と言える存在です。

一般的な部品メーカーとトランスダイムを分ける最大の特徴は、製品の「独占性」にあります。売上高の約90%は、独自の知的財産権(IP)を有する自社製品によって構成。業界特有の厳格な認証プロセスや技術要件が参入障壁となり、ニッチ市場で事実上の独占状態を築く製品を数多く抱えています。

業績も好調で、2025年9月期の売上高は88億ドル、営業利益は42億ドルに拡大しました。果たしてどのような会社なのか、今回の記事ではトランスダイムの来歴やビジネスモデルについて紹介します。

独自のエンジニアリング製品に特化

トランスダイムは1993年に設立され、2,500万ドルの初期資本で始まりました。創業当初から、航空宇宙産業における独自のエンジニアリング製品に特化。アフターマーケットでの収益性が高いビジネスモデルを構築することに注力しました。

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