名門高校"伝説の授業"を見学して分かった「受かる子」と「落ちる子」の試験開始2分の差

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しかし辻先生のアプローチは真逆です。最初はざっくり全体像を把握し、問題を解きながら何度も読み返す。だからこそ最初の2分間に、「全体を一周する」訓練が必要なのです。

この読解法は、何も古文に限った話ではありません。現代文でも、英語の長文でも、最初に全体像を把握してから細部に入るというアプローチは、読解の王道戦略と言えます。

実際、東大に合格した生徒たちを見ていると、この方法で読解を乗り越えてきた人が非常に多い。彼らは決して「一字一句を丁寧に読む」ことに時間をかけません。まず「この文章は何を言おうとしているのか」を素早く掴み、そのうえで必要な箇所を繰り返し確認する……そういうアプローチをとっているのです。そしてそういうアプローチを磨くための訓練を、普段の読解から実行しているわけです。

まとめ:「完璧な一読」を目指すのをやめてみよう

辻孝宗先生の授業から学べる本質は、こうまとめられます。

「最初の2分間で全体像を掴み、5〜6回読み返す前提で問題に向かう」

「速読しなければ」という焦りを持ちながら文章を読むよりも、「ざっくり全体像を掴んでから、繰り返し読む」という戦略の方が、結果的に速く、正確に解ける。

国語が苦手な人も、ぜひ一度試してみてください。最初は慣れないかもしれませんが、繰り返しトレーニングすることで、必ず「全体を俯瞰する目」が養われていきます。

西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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