名門高校"伝説の授業"を見学して分かった「受かる子」と「落ちる子」の試験開始2分の差

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では、本当に優れた国語の解き手は、どのように文章と向き合っているのでしょうか? 東大に合格するような実力を持つ人は、国語の問題をどう解いているのでしょうか? この記事では、とある先生の国語の授業の話をさせてください。

東大合格者を輩出する名門校の「伝説の授業」

奈良県にある西大和学園は、東大合格者数が全国トップクラスを誇る進学校として知られています。その学校に、辻孝宗先生という国語教師がいます。『一度読んだら絶対に忘れない国語の教科書』というベストセラーの著者でもある辻先生の授業を、僕は以前見学させてもらったことがあります。

その日の授業は、大学入試の古文の問題を扱うものでした。先生が問題プリントを配り、「さあ、解いてみて」と生徒に声をかけました。ところが、たった2〜3分後、先生は「はい、顔を上げてください」と言ったのです。

教室がざわめきました。当然ですよね。古文の問題を2〜3分で読み切れる生徒などほとんどいません。「おや、どうしたんだろう?」という空気が漂う中、先生は静かにこう言いました。「今の2分間で、みなさんはどこまで読みましたか?」と。

「え?」という顔をした生徒が多かったです。まだたったの2分、リード文を読んでいたという人も多かったです。しかし先生は、「今の2分間で、文章をざっくり1回は読み終わる訓練をしなければなりません」と生徒たちに言い放ちました。

たった2分で、です。「そんなの無理だ」と思った人もいるでしょう。しかし先生の言葉には、明確な根拠がありました。

次ページ「たった2分」で1回読み終えるべき理由
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