朝ドラ「風、薫る」のモチーフは看護師の先駆者「大関和」胸に残る父の言葉

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
(写真:もふもふいちばん / PIXTA)
(写真:もふもふいちばん / PIXTA)
NHKの連続テレビ小説「風、薫る」がスタートした。日本の看護師のパイオニアとなった大関和(おおぜき ちか)と鈴木雅(すずき まさ)を主人公のモチーフとしている。時代は、明治。医療の現場は男性のもので、女性が医療分野の仕事に就くことへ理解がまだなかった頃のことである。看護の世界に飛び込んだ2人はいかにして、日本近代看護の礎を築いたのだろうか。著述家で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。

偉人は親にどんな言葉をかけられたのか?

歴史に名を刻み、その業績が語り継がれている「偉人」と呼ばれる人たち。

偉人から放たれた言葉は時に「名言」として後世に残り、新しい挑戦に向けて心を奮い立たせてくれたり、不安に押しつぶされそうなときに勇気づけてくれたりする。

だが、当の偉人たちにとっては、自分が言った言葉よりも「かけられた言葉」のほうが、はるかに重要だろう。とりわけ幼少期に親からかけられた言葉は、偉人たちが飛躍する土台を作ったのではないか。

そんな思いから、偉人が親にかけられた言葉を集めて『天才を育てた親はどんな言葉をかけていたのか?』という本をかつて書いたことがある。偉人の親の言葉のなかには、子どもの人生を方向づけるようなものも数多く見られた。

野口英世は医師、そして細菌学者として、黄熱病や梅毒の研究を行い、実に3度もノーベル賞の候補に挙げられている。

福島県猪苗代湖畔の寒村から、一念発起して身を起こした野口。父の佐代助は酒浸りで、英世が生まれる頃には、田畑は次々に売り払われ、ろくに収穫の見込めない田畑が残るばかりだった。

次ページ手伝いをする野口英世を母が叱ったワケ
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事