「猫を飼わない人は入居お断り」多頭飼い大歓迎! 保護猫36匹を救った不動産屋の"究極の猫ファースト"家づくり

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5匹の子猫を保護した池田さんたちは、昼は会社、夜は家で世話したのです。

「里親希望の方を探すために毎月開催されている地域の保護猫譲渡会に『参加させてほしい』とお願いしたのですが、そのときたまたま、うちの猫が1匹だけ風邪をひいてしまったんです。すると『他の猫に風邪がうつるから今月はダメ』だと参加を断られました。もちろん、おっしゃるとおりです。とはいえ子猫は1カ月でめっちゃ大きくなる。子猫の時期を逃すと希望者の数がガクンと減ってしまう。ならば『うちの会社でお世話しながら里親さんを見つけよう』と。会社でしたら定休日以外、ほぼ毎日、譲渡のチャンスがありますから」

会社で子猫の世話をしながら里親探し

こうして池田さんたちは、会社で子猫の世話をしながら里親を探す方向へと転換したのです。

「保護猫活動をしたいというより、『目の前にいる5匹を助けたい』という気持ちが強かったですね。初めてなので勝手がわからず、たくさんの障壁がありましたが、無事に5匹とも里親さんを見つけることができました。最初の5匹との出会いが、私達の人生を大きく変えてくれたと言っても大げさではないです」

5匹の子猫の命を里親さんに託した池田さん。しかし……無事に解決したように思えたものの、事態はもっと深刻でした。

「最後の5匹目の子を送り届けてホッとしていたら、地域のおばあちゃんが『また生まれたで~』と言ってきて、脱力感がありました。『これはキリがないぞ』と」

池田さんは新たに誕生した子猫も保護し、2年の間にその数は36匹にのぼりました。

オフィスにキャットタワーなどを備え、社内で猫たちが遊べる環境に改装した
オフィスにキャットタワーなどを備え、社内で猫たちが遊べる環境に改装した(画像提供/ねこ大家)

子猫は約1~2カ月、昼は会社、夜は社員の家で過ごします。保護から里親へとつなげるまで、人慣れや病気の通院が必要だからです。36匹、通称“猫社員”たちは、育ち盛りのわんぱくばかり。パソコン作業中のスタッフの身体によじ登り、肩や膝の上に「仕事やっとるか」と言わんばかりに鎮座します。もはや人間キャットタワーです。

「キーボードの上に乗ってきて、同じ文字がバーっと羅列されるのはよくありました」

仕事中でも背中によじ登ってくる猫たち
仕事中でも背中によじ登ってくる猫たち(画像提供/ねこ大家)
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