「猫を飼わない人は入居お断り」多頭飼い大歓迎! 保護猫36匹を救った不動産屋の"究極の猫ファースト"家づくり

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

壁は塗り壁(シリカライム)であったり、一部に爪を研ぎやすい麻材を使用したり。これにも理由がありました。

“猫ファースト”の家づくり

「塗り壁にしているのは、引っ掻きにくいことと、修繕が容易という利点があるからです。猫が爪を研ぐ習慣は変えられない。だから、爪を研いでもよい素材を使うなど、ちゃんと猫の習性を熟知して施工しなければならない。人間よりも、どちらかというと猫寄りにつくってあるので、うちはよく“猫ファースト”と呼ばれています」

壁は猫が引っ掻いても修繕が利く塗り壁
2階。壁は猫が引っ掻いても修繕が利く塗り壁。階段を囲む腰壁は交換可能な麻材(写真/香西ジュン)

そう、ねこ大家は、利用者からしばしば、賞賛のニュアンスで「猫ファースト」と呼ばれるのです。そして、猫ファーストの姿勢がもっとも表れているのが「キッチン」だと言います。

「猫をキッチンに近づけるのは危険です。何年も前から、一般的に新築住宅ではキッチンがオープンになっています。『カウンターキッチンやアイランドキッチンにして』と。でも、猫と暮らすのならば、そうはいかない。だからトレンドに逆行してキッチンにドアを付け、あえて独立した空間にしているのです」

キッチンにはドアを付け、独立した空間に
キッチンにはドアを付け、独立した空間に。ドアレバーは引き上げると開くタイプ。猫がぶら下がってもドアは開かない仕組みになっている(写真/香西ジュン)

キッチンにドアを付けているため、猫は進入できません。とはいえエアコンの冷暖房は共有できるよう、網張りになっているのも暮らしやすさのポイントです。

扉を引き戸にし、両面サムターン錠で施錠するタイプの物件
こちらは別の物件。引き戸にし、両面サムターン錠で施錠するタイプ。猫は進入できないが網なのでエアコンの冷暖房は共有できる(画像提供/ねこ大家)

1階には猫が遊べる中庭があり、2階からは屋上にも出られるようになっていました。猫が外気に触れられる場所が確保されています。これも猫が心地よく暮らせるポイントです。

次ページ「多頭飼いを受け入れられる家」をつくる理由
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事