「猫を飼わない人は入居お断り」多頭飼い大歓迎! 保護猫36匹を救った不動産屋の"究極の猫ファースト"家づくり

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「以前から動物は好きでしたが、ねこ大家を始める前は、ことさらに『大の猫好き!』というわけではなかったんです」

では、なぜ猫に特化した家づくりを始めたのか。その背景には、池田さんたちの保護猫活動経験がありました。

池田さんは、もともと一般的な不動産業・建設業をしていました。そんな2018年のある日――。

「私は自家用車で通勤しているのですが、駐車場から会社まで200mくらいの間に空き地があり、地域猫(地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、特定の飼い主のいない外猫)が棲んでいたんです。とはいえ面倒を見ている方々がご高齢で、避妊や去勢の手術をしていなかった。だから、どんどん猫が増えていきました」

はた目にも、「新たに生まれてくる猫の数にお世話が追いついていない状況だった」といいます。

「子猫が病気になっていたり、虐待にあったのか目が潰れていたりしていました。地元のおばあちゃんは昭和のノリのまま『ほっといたら治るねん』と言うのですが、さすがに『これはヤバい状況だな』と。このまま保護されなかったら、この猫たちはどうなってしまうんだろう。悪い想像が頭によぎり、脳裏から離れないようになってしまったのです」

放っておけなくなった池田さんと岡本さんは仕事の合間に、猫の保護に取り組みます。とはいえ猫は警戒心が強く、すばしっこい。そう簡単には捕獲できません。

「保護すべき子猫が5匹いることはわかっていました。捕獲器を用意して、捕まるまで何日も粘って。時間的にも、精神的にもつらい作業でした」

捕獲器を使い、根気強く、なんとか5匹の子猫を保護。そうして治療のための通院を続けながら、里親を探すことにしたのです。

5匹の子猫を保護した経験がすべての始まりだった
5匹の子猫を保護した経験がすべての始まりだった(画像提供/ねこ大家)

5匹の子猫を昼は会社、夜は家で世話

「保護して、病院へ連れて行って、お世話をしながら里親さんの募集をしました。希望者が現れたら、飼える環境を精査させてもらい、正式に譲渡しました。さらに子猫の場合は半年後くらいに避妊・去勢手術を実施したかどうかをチェックし、証明書を出してもらう。そんな保護猫活動に必要な一連の流れをすべてやりました」

「社内でお猫の世話をし、体調が思わしくない猫は看病した」という
「社内でお猫の世話をし、体調が思わしくない猫は看病した」という(画像提供/ねこ大家)
次ページ「最初の5匹との出会いが、人生を大きく変えた」
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事