任天堂の「失敗ハード」が現代に復活、赤黒の立体映像に潜んでいた弱点はいまもVRゲームが抱える根本課題だった
この復刻ハードもわざわざ新たに作ったようで、任天堂が過去のゲーム機を重視する姿勢が垣間見える。スーパーファミコンなどほかのゲーム機にも復刻版の専用コントローラーが登場しており、実用的なグッズともいえるだろう。
さて、このようにファンは喜ぶ復刻ハードとなっているのだが、実際に遊んでみると扱いにくさが気になる。
バーチャルボーイのスタンドは傾きを変えることはできるが、高さを調整することはできない。ゆえにテーブルや椅子のほうをうまく調整する必要がある。
また、メガネをつけた状態で遊びづらい。ゴーグル部分は広めに作られているのでメガネを入れられなくもない、要はできなくもないのだが、正直なところ裸眼のほうが圧倒的に遊びやすいだろう。
このあたりは古い設計を再現しているので致し方ないのだが、現代のVR機器のことを思うと隔世の感がある。もっとも、いまのVR機器も問題はいろいろとあるのだが。
立体映像とゲーム体験は必ずしも噛み合わない
実際にゲームを遊んでみると、キャラクターのアニメーションが細かに用意されていたり、敵がどんどん近づいてきたりと、視覚的な衝撃はある。
『テレロボクサー』は、ロボットになってボクシングするゲームである。これはゲームシステムこそ古臭いものの、主観視点らしい迫力があってよい。真っ赤な映像もロボットという設定でうまくカバーできているだろう。
しかし、立体映像はゲーム体験と必ずしも相性がよくない。
今回の復刻版では日本未発売の『3-Dテトリス』を遊べる。これは実際にプレイしてみると、その難しさに驚くだろう。
これはタイトルどおり落ち物パズルゲームのテトリスが立体になっており、フィールドも3Dになっているし、落ちてくるブロックも通常のテトリスよりも複雑だ。多様な視点から見てどこに置くか判断しなければならないうえ、ブロックは縦・横に回転させられるのでとにかく要素が多い。
そのため慣れがかなり重要なうえ、操作もやや複雑といえる。そもそも立体映像ではなく、通常の映像でプレイしたほうが見やすいのではないかとすら思えてくる。
『インスマウスの館』は、不気味な館からの脱出を目指すアドベンチャーゲームと思いきやシューティングゲームである。
館の中は3DダンジョンRPGのように、つまり真っ直ぐな壁がずらりと並ぶ空間である。こうなるとモンスターが近づいてくるときの迫力はあれど、壁が平面すぎてふつうの画面でもよいように思える。
『バーチャルボーイ ワリオランド アワゾンの秘宝』はワリオが主役のアクションゲームである。



















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