「楽な子育て」を目指すほど苦しくなる理由は?親の幸福度を決める"脳のOS"の切り替え方

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子育てに疲れる母親
「楽(らく)」な子育てを求めるほど、子育ては苦しくなっていきます(写真:プラナ/PIXTA)
【質問】子育てが思うようにいかず、毎日が手一杯です。子どもの反抗や感情の波に振り回され、精神的な余裕が完全になくなってしまいます。このままでは気持ちが持たないと感じています。仕事や家事、教育への責任感。大変な状況が続く中で、もっと楽に過ごせる方法はないものでしょうか。
(仮名:めぐみさん)

子育てはゼロからの人育て、それは大変です。もちろん、子育てだけではなく、仕事や家事などがあっての上であればなおさらです。そういう中で毎日本当によく頑張っていらっしゃいます。しかし、この苦しさはずっと続くものではないにせよ、今の苦しさを解きほぐすために、非常にシンプルで、人生の本質を突く一つの言葉を贈ります。

「楽(らく)に生きることはできませんが、楽しく生きることはできます」

この言葉を聞いて、どう感じるでしょうか。「そんなのきれい事だ」と、さらに余裕をなくす感覚になるでしょうか。それとも、どこか救われるような気持ちになるでしょうか。

実は、現代の教育熱心な親御さんほど、無意識のうちに「正解に辿り着き、効率よく、楽に問題を解決したい」という思考の罠に陥ってしまう可能性があります。しかし、子育ての本質はその真逆にあります。

「楽」を求めると、子育ては「苦行」に変わる

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なぜ私たちは、子育てをこれほどまでに「苦しい」と感じるのか。それは、私たちの脳が「楽(らく)」を求めているからです。

「楽に生きる」とは、障害を取り除き、苦労を避け、平穏な状態をキープすることを指します。いわば、バグのないシステムを運用するような感覚です。しかし、人間という「未知の変数」の塊である子どもを相手にする際、この「楽」を目指すと、思い通りにいかないすべての事象が「エラー」や「ストレス」として処理されてしまいます。

一方、「楽しく生きる」とは、苦労や混沌の中に、自分なりの意味や価値を見出す姿勢を指します。

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