「楽しむ力」とは、天性の才能ではありません。脳のフィルターを意図的に使いこなす「技術」であり「習慣」なのです。
「楽しむこと」が上手な親が実践している3つの習慣
長年、多くの親子や教育現場を観察してきて確信しているのは、子育てを「楽しんでいる」親は、以下の3つの心の使い方を徹底しているということです。
完璧主義な親ほど、無意識に「100点満点の理想」を掲げ、そこから足りない部分を差し引く「減点法」で日常を見ています。特に高学歴でもともと勉強ができていたり、親に言われなくてもしっかりと自分でやってきた経験を持つ親御さんはその傾向が強いです。
「今日も宿題を自分からやらなかった」「また感情的に怒ってしまった」。これでは、どれだけ努力しても「欠乏感」しか残りません。
今日から意識してほしいのは、脳を「加点法(できたこと探し)」モードに切り替えることです。
これは単なる気休めのポジティブ思考ではありません。脳の「注目点」を変えることで、ドーパミンを分泌させ、親子ともに前向きな行動を促すための合理的な戦略です。「完璧」という幻想を手放し、「微細な前進」を愛でる習慣を持つことで、子育ての彩りは一変します。
多くの親御さんたちを苦しめる元凶は「比較」です。
「同級生のA君はもうあんなことができる」「SNSのあの家庭は理想的だ」。このように、他人を「上か下か」の序列で捉える視点を「垂直目線」と呼びます。この視点に立つ限り、常に劣等感か優越感に振り回され、心が休まる暇はありません。
そこで取り入れたいのが、「水平目線」です。これは、子どもを一人の人格を持った同じ人間と捉える視点です。子どもに足りないのは、経験と知識と割り切ります。自分も子どもも他人も、等しく対等な存在として、それぞれの「地平」を歩んでいると思えば、上から目線にはなりにくいと思います。
「水平目線」を持つと、子どもは「攻略対象」や「評価対象」ではなく、共に人生を歩む「パートナー」へと変わります。そこには、他人の評価に依存しない、純粋な「対話の楽しみ」が生まれるのです。


















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