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ライフ #サオリス・ユーフラテスの数字の向こう側

「かわいそう」と言われても…肉になる運命だった白馬が20年無事故で繁華街を歩く訳—プロが明かす"馬を仕事にする"現実と覚悟

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ちなみに、貞松さんは動物アレルギーだ。

「よその馬とか洗ってないと、すぐ蕁麻疹が出る。だから連れて帰ってきたらすぐ洗うの」

馬を愛し、馬と暮らし、馬と働く男が、実は動物アレルギーだと言う。「洗えば大丈夫」と明るく笑う貞松さんのもとで暮らす動物たちは、きれいに手入れされている。


『サダさんと白い馬』の絵本(画像:筆者撮影)

20年越しの「種まき」

冬になると、貞松さんは「サンタさん」になる。

11月からクリスマスにかけて、幼稚園や保育園を馬車で訪問する。赤い衣装を着て、白い馬車に乗って現れるサンタクロース。子どもたちは大喜びだ。この活動を、20年以上続けてきた。

最近、不思議なことが起きているという。

ノートルダムマリノアで、馬車に乗せた新婦の言葉だ。

「子どもの頃、私の保育園にサンタさんが馬車で来たんです。その時から、馬車に乗るって決めてたんです」

保育園の名前を聞いて「まさか」と思った。「そのサンタさんっておじさんだよ」と言うと、新婦は馬の名前を口にした。

20年前にまいた種が、花開いた瞬間だった。

「『やっててよかったな』って思う。そういうことが、最近増えてきて。みんな馬の名前をおぼえてる。やっぱり、馬ってすげーなって」

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【知名度が上がっても、本人は「何も変わらない」】

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