「何も思いつかないからAIに聞く」人が陥る"盲点"――「100を無限にできるAI」ではなく「0から1を生む人間」だからこそできること

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考える少年
現代人は「問い」を立てにくくなっている? 哲学者の筆者が、AI時代だからこそ必要な思考のアプローチについて解説します(写真:metamorworks/PIXTA)
「会議で自分の意見が言えない」「企画のアイデアがまったく浮かんでこない」「人の意見に流されてしまう」……こうした悩みはセンスの問題ではなく、思考のきっかけとなる「問い」が足りないだけ――そう指摘するのは、哲学者の小川仁志氏。
現代を生きる私たちに「考えることは問いから始まる」という、極めて重要なメッセージを投げかけています。
SNSやAIからさまざまな情報が流れ込んでくる現代こそ、自分の頭で考える力が「最強の武器」となる理由。そして、思考を動かすスイッチ「問い」から始まる、今こそ知っておきたい思考のテクニックとは……?
本稿では、小川氏の新刊『なぜ、何も思いつかないのか? 自分の頭で考える力がつく「問い」の技術』より一部抜粋・編集してご紹介します。

「答え」ではなく「問い」を

ある講演で、私はこんな質問を投げかけました。「人はなぜ服を着るのか?」――。

スマホを取り出す人、首を傾ける人、隣の人と顔を見合わせる人、反応はさまざまですが、共通していたのはいきなり答えを探そうとする姿です。

質問を投げかけているのですから、答えを探そうとするのは当然といえば当然です。しかしこんな抽象的で難解な質問に対して、すぐに答えを出すのは難しいでしょう。

インターネットの検索機能でどんな情報も探せるようになり、最近ではAIがなんでも答えてくれるせいで、現代人はすぐに答えに飛びつこうとする傾向があります。しかし、それこそが自分の意見が持てない理由だと思うのです。

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