カギは"気温差7℃"「寒暖差疲労」を防ぐ暮らし術――ポイントは「気象情報を自分の生活に落とし込む」ことだった【専門家が解説】

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ですので、寒暖差の状況を把握するためには、自宅や職場、教室などに設置してある温度計を基準にするのが一番なのです。それを基にして、暖房や衣類などで、寒暖差がなるべく起こらないようにしていきます。

住まいの環境を整えておくことでも、寒暖差疲労を防ぐことができます。

日本の住宅、特に一軒家は二重窓などの設置がなされていない場合、現在でも意外と断熱構造に乏しく、窓から熱が逃げやすいという問題点が指摘されています。

最近は、窓に貼るシートなどで保温ができるようになっています。この冬だけの一時しのぎでしかないのですが、それでも寒暖差を防ぐ手立てにはなるでしょう。

外出時に気にしたい「風速」

外出する場合は、風速も気にするポイントです。

体感温度は風の影響も大きく、「風速毎秒1メートルの北風で、体感温度が1℃下がる」ことはよく知られています。やや強いと感じる風速毎秒5メートルの風だと、5℃も体感温度が下がります。

加えて、風が吹くとそれに対抗しようと体に力が入るので、それによる疲労も蓄積します。強風時はなるべく外出しないというのも、1つの手です。

寒さが厳しいときに、リラックスしつつ体を積極的に温めるのも、自律神経を整えて寒暖差疲労を予防するのに効果的です。対策の中心となるのは、温かい食事と入浴でしょう。

まず食事ですが、食べ物で体を内部から温めることにより、恒温動物としての運動機能、代謝機能が最も安定した状態で保たれます。加えて、運動機能や代謝機能のはたらきを助けるビタミンB群、ビタミンC、鉄、亜鉛を多く含む食べ物を摂りたいところです。

ビタミンB群は豚肉やレバー、納豆に、ビタミンCは野菜や果物に、鉄はレバーや大豆製品、亜鉛は主に貝類に豊富に含まれています。これらを積極的に摂りたいところです。

調理法も大事で、汁もの、鍋ものだと体も温めてくれます。

続いて入浴です。

温泉に代表される日本の入浴スタイルはもはや伝統文化として確立されていますが、健康への有用性についての研究は継続されています。筋肉の緊張緩和・血管拡張による血流促進を通じて、自律神経が安定した状態で維持されると考えられています。

次ページ寒暖差疲労対策のための「運動」
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