カギは"気温差7℃"「寒暖差疲労」を防ぐ暮らし術――ポイントは「気象情報を自分の生活に落とし込む」ことだった【専門家が解説】

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こうした人は、突然、寒暖差の大きい環境で過ごさなければならなくなったときに自律神経が対応しきれず、疲労が激しくなってしまうのです。

余談ですが、温度差のある環境へ急に移動したときに、急にくしゃみや鼻汁、鼻づまり、咳が出ることがあります。これは「寒暖差アレルギー」と呼ばれ、鼻粘膜の細い血管にある自律神経の過剰活動による現象です。

「寒暖差が生じやすい気象」は

以上の基本知識をふまえて、「寒暖差疲労」を予防するためのケアについて考えてみましょう。

異常気象と呼ばれるようになり、前例のない天気の変化が珍しくなくなった現在、皆さんはテレビやネットで報じられる気象情報を毎日チェックしていることと思います。

わが国の冬に見られる代表的な天気図として、「西高東低の気圧配置」が有名ですが、寒暖差疲労で注目したい情報はそこではありません。というのも、健康に影響を与える気象状況は短時間での変化が多いからです。

注目したいのは「前線を伴って西から東へ移動する低気圧」で、これが基本となります。冬は北の大陸の上空から強い寒気が下りてきます。その際に東西方向の低気圧と、南北方向の寒気が絡み合って、地上の気温に大きな寒暖差がもたらされるのです。

寒暖差が大きそうと思ったら、次に気にしたいのは、その日の気温です。

ただ、その気温を見る際に必要となる「ものさし」があります。それは、「自分にとって快適な温度の範囲はどこか」という点です。

筋肉量などの関係から、男性は少し気温が低めでも快適と感じやすく、女性は比較的寒さに弱いといわれているように、温度の感じ方には個人差があります。ですから、自身の快適な気温の範囲を知ることで、そこから外れた気温を不快さと結びつけることができるのです。

もう1つ留意したいのは、気象情報で得られる気温だけでは判断できないことが多いという点です。

気象庁から発表される天気情報は、国内に張り巡らされたアメダスという自動システムによる測定値を基にしています。広範囲の現況をほぼ正しく伝えていて大いに役立ちますが、ピンポイントでその場所の温度を示せるほど正確ではありません。

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