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『相席屋』が挑む「ドリンクのみ・1対1」のストイック業態 "星1を2連続で強制退会""タダ飯排除"…30歳男が体験「返信0の現実」

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気になるのは、7店舗までに減った相席屋の今後だ。太田氏は「THE SINGLEと相席屋ではコンセプトが明確に異なり、客層が食い合う懸念がないため、相席屋を無くすことは考えていない」と断言する。

「相席屋は、その場感覚のコンパのノリを楽しみたい人向けで、ユーザーの属性としては恋愛に積極性のある人が多い。主な年齢層で見ても、男性が22~30歳、女性が20~29歳と比較的若い。

対してTHE SINGLEでは、属性としては比較的奥手なタイプが目立つ。主な年齢層も、男性が25~35歳、女性が23~33歳。ブランドで棲み分けができている」

相席屋の一本足打法で展開していた時代は、当然1箇所に顧客が集中するため、そのぶん来店動機が散漫だった。当然、そこで相席した男女同士で、温度感やマッチングが釣り合わなければ、利用客の満足度や再訪率が下がる。

それがブランドを分けることで、来店動機が明確になってミスマッチが減り、運営側としてはペルソナが分散されるメリットが生まれたと話す。

収益性とブランドイメージのジレンマ

総括すれば、かつてトレンドだった相席業態は、今や手を替え品を替え策を練る。太田氏が語るように、約10年で業界が一周したのも頷ける。

現在は、インフルエンサーを広告塔に若い女性を集客し、「VIP」席で好みの女性を相席させては収益を上げる――。いわば販促をガンガン回して、収益を上げる、羽振りの良い相席業態のブランドが目立つ。

そうした競合に対して、かつて相席屋を大々的に展開したセクションエイトは何を思うのか。

「実際に、そうした競合店が支持されているのは間違いないですが、ブランドイメージや企業としてのアイデンティティがいつまで続くのかはわからない。収益性とブランドイメージ、この両者の塩梅をどう調節するかは非常に難しいところです。

ただ当社としては、良縁につながるお客様を増やすため、地道に邁進していきたい。THE SINGLEは小箱なこともあり、平均的な店舗売上は、相席屋の半分ほどにしか届かない。それでも良質な出会いを提供し、ひいては来店回数や滞在時間の増加につながり、結果的に収益も上がっていく。そんな好循環を再び生んでいけたら」

<左>『THE SINGLE』の混雑状況(来店時は25年12月末の20時)<右>『相席屋』の混雑状況。確認したのは25年12月末の20時(筆者撮影)

誰しも色恋を求めるのは人間の性であり、相席業態の需要は高そうに思える。

しかし内情は、上手くビジネスとして自走させるのが難しく、業界の新陳代謝もはやい。金銭で色恋を求めても一筋縄ではいかないように、相席業界もまた浮き沈みが激しいのが不思議なところだ。

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