『相席屋』が挑む「ドリンクのみ・1対1」のストイック業態 "星1を2連続で強制退会""タダ飯排除"…30歳男が体験「返信0の現実」

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この評価は次回以降、相席した相手に表示されるため、利用者もマナー意識が働く。他にも、最低評価の星1を2回連続でつけられた方は強制退会させられたり、一定の評価値を超えると婚活イベントの参加資格が与えられたりと、良質なユーザーが集まるよう手を凝らす。

『THE SINGLE』では、相席した異性から2連続で最低の評価をつけられると、強制的に退会させられる(筆者撮影)

その後、意中の異性には、専用アプリを通じて、1週間限定でメッセージが送れる。ちなみに筆者は、平均星3.5の評価がつき、送ったメッセージに返信はなかった。

店舗スタッフに話を聞くと、「銀座コリドー街店は30代女性の割合が高く、一方で渋谷店や池袋店は20代女性が大半。年齢が高くなるだけ、出会いに真剣になり、そのぶん評価もシビアになるのでは」と話す。

結果はともかく、真剣に交際を検討している女性が多い所感を受けた。

THE SINGLEの客単価は1万円ほど

太田氏によれば、THE SINGLEにおける、男性の平均客単価は1万円ほど。これが相席屋の場合、6000~7000円に着地する。

いわばTHE SINGLEは、「恋活や婚活に真剣な人」というペルソナを明確にしたことで、利用客の来店動機がわかりやすくなった結果、客単価の向上につながった。

『THE SINGLE』では運営元からこんなメッセージが送られてくる(筆者撮影)

これはタイパやコスパがシビアなご時世に合致するからと見ている。仮に相席屋では、来店動機が「恋人探しに来ているのか」「遊び目的なのか」「タダ飯目的の冷やかしなのか」散漫になってしまう。当然、そこで相席した男女同士で、温度感やマッチングが釣り合わなければ、利用客の満足度や再訪率が下がる。

もちろん相席屋は、その場の空気感で異性と飲食できる醍醐味があるものの、昨今は失敗やリスクを抑えて楽しみたい傾向が強まっている。その場のノリを楽しむ「相席屋」に比べて、合理的かつ目的性のある「THE SINGLE」のほうが受けやすいのも頷けるだろう。

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