対して、女性陣は、来店動機が軽いように感じる。22歳女性は「近くにバイト先のバーがあるので、出勤前に軽くご飯を食べに寄っている。気になる人がいたら職場のバーを教えることも」と話す。20歳の専門学校生は「今日初めてで、まあ友達とノリで来ただけなんで」と他所行きの対応をされた。
もちろん建前な部分もあるだろうが、来店客の話で痛感したのは、男性の方が女性より本気度が高いということだ。
これは当然ながら、男性だけ料金がかかるシステムの影響だろう。一般的に考えれば、いくら長居しても料金が発生しない女性は受け身になり、いわゆる「タダ飯目的」の来店も一定数考えられる。一方で、分刻みで会計が加算されていく男性は、それだけ前のめりになる。
平均滞在時間は120→90分に
こうした相席屋の料金設定は、男女比を安定させるための施策であるが、それゆえ男性側から「コスパが悪い」と不満の火種となる。
特に昨今にかけて、コスパやタイパが重視される風潮が強くなった。
太田氏は「男性客の平均滞在時間を見ると、コロナ禍以前は120分だったが、現在は90分ほどに短縮している。特に若年層はきっちり予算を決める傾向にある」と語る。根拠のわかりづらい料金設定や、誰が相席するかわからない不確実性が、受け入れられづらくなっているわけだ。
たしかに相席した女性が「タダ飯目的」であれば、消化不良感は拭えない。以前に比べて、確実に出会いたいという需要が高まったことも、相席屋のビジネスモデルが受け入れづらくなっている。一時的なブームが沈静化したことに加え、男性の満足度を担保させるのが難しくなったのも、根本的な衰退要因になっているはずだ。
もちろんセクションエイトも、こうした時代やニーズの変化に合わせ、業態を変えて再起を図る。後編では、その新業態とともに、相席業態の現状を探る。
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