店内へ誘導を受けると、かつての居酒屋ルックな雰囲気は跡形もなくなっていた。照明を落とした店内は、随所にネオンサインが散りばめられ、今風な映えを意識した空間に様変わりしている。ただし、この内装は新宿歌舞伎町店だけの仕様で、店舗ごとにレイアウトは異なるようだ。
案内に従うと、ゆったりとしたボックス席で待ち構えていたのは、22歳の女性2人組。クリニックの受付事務をしており、すでに1時間半いて3組と相席したらしく、卓には〆のスイーツが置かれていた。
相席屋を訪れる30代半ばの本音
利用動向を探ろうと、いくつか質問をしたものの、鬱陶しく思われたのか場は白け気味に。挙げ句の果てに、卓上にあるスイッチのコントローラーを指差し、一緒にゲームをやろうと提案される。いわゆる消化試合のような空気だった。
結局、そのままゲームや飲食で時間を潰し、1時間ほど滞在して、会計は1人あたり6105円。お酒が入っていたこともあり、収穫もなくあっという間に時間が過ぎた感覚だ。力量不足なのは重々承知だが、個人的には人を選ぶ業態に感じた。
運営元のセクションエイトによれば、相席屋でのカップル成立率(相席した男女が一緒に退店することを指す)は20%ほど。前述した平均客単価6000~7000円と掛け合わせると、単純計算で3万~3万5000円かけなければ、相席した女性との「その後」は生まれない計算となる。
これを高いと見るか低いと見るかはさておき、店内にいた客に相場を伝えてみると、こう反応が返ってきた。
医療機器のMRを手がける男性(30代半ば)は「この歳になるとガチで恋愛相手を探すことはない(笑)。その場で素人の若い子と飲めて、その先も期待できるなら、数万円かかっても全然良い」と話す。これまで5~6回来店したなかで、10人近い女性と連絡先を交換したそうだが、特に真剣な交際は考えてないそうだ。
月1回ほど通う男子大学生は「会計は出来るだけ安く収めたいので、席替え(相席したい女性を変更すること)は必須。早く2軒目に行く流れを提案して、微妙な反応されれば次に行く。それか一部店舗にある相席し放題のプランを利用している」と話す。


















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