「仕事=家族のため」理解できなかった物流ジャーナリストが、50歳で授かった"娘の未来"のために「夜泣きでノイローゼ寸前」でも奔走した理由

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坂田さんとご家族
お宮参りの様子(写真:坂田さん)

娘の世代に、今の社会課題を残したくない

コロナ禍も落ち着き、世の中が変化するにつれて坂田さんの請ける仕事内容も変わってきている。

「最近では『物流の2024年問題(職業ドライバーに対する労働時間の上限が義務付けられたことによる物流の停滞などが懸念されている)やDX化、昨年は日本郵便の不正点呼問題に関してコメントを求められるなどといった仕事が増えました。

ラジオ番組に出演する坂田さん
「『ALFALINK presents RADIO LINK』(FMヨコハマ、昨年末で番組は終了)に出演する坂田さん。向かいに座るのはDJの小林千鶴さん。坂田さんは、出演のほか、2025年に入ってからは企画やゲスト選定などのアドバイザーを務めた(写真:FMヨコハマ)」

たまに記事が批判の対象になることもあって、以前、世界的な某大手物流企業の配達員の問題に関する記事を書いたときは、脅迫めいた内容のコメントが送られてきたこともあります」

時にそのようなバッシングに傷つくこともあるが、坂田さんの軸がブレることはない。

現在進行中の「物流クライシス」をそのまま放置すると、2040年にはドライバーの人数が減って地方では配送が成立しなくなり、都市部にしか人は住めなくなるという調査レポート(リクルートワークス研究所「未来予測2040」2023年)がある。

「2040年は、娘が19歳になる年です。そのときの日本が物流クライシスのせいで生きづらい場所になっていたらと思うと、本当に他人事ではない。高度経済成長で日本は大きく発展したけど、今の世代に引き継がれてしまった負債も正直多い。僕はそれを娘の代まで引き継ぎたくない。なんとかして僕の世代で終わらせたいんです。自分が何かできるとしたら物流の領域なら頑張れるかもしれない、と思ってやっています」

若い頃、「仕事=100%家族のため」という考え方にしっくりこなかった坂田さん。

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