50代女子がペニンシュラで知る「欲望の賞味期限」――一世を風靡した"買物の女王"と"元ギャル"との再会で感じた「諸行無常」

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やはりアフタヌーンティーといえば、高級ホテルの中にあるレストランやカフェでの提供が一般的。そして私は、あまりそういうところに縁がないまま50年以上生きてきました。

縁がないままでもまったく不自由を感じず生きてこれたし、このまま縁がなくてもまったく困ることはないでしょう。

でも、人生で一度くらいアフタヌーンティーなるものをしっかり体験したい気もします。もっと年齢を重ねたら、たくさん食べられなくなってしまうだろうから今のうちに。

そこで、友人で作家の中村うさぎさんと鈴木涼美さんを誘って、ザ・ペニンシュラ東京のザ・ロビーで、アフタヌーンティーに臨みました。ここのアフタヌーンティーは評価が高く、どうせ行くなら値段が高くてもトップクラスのものを味わってみたかったからです。

派手ないでたちの女性が登場

皇居、そして日比谷公園も近いザ・ペニンシュラ東京は世界的評価の高い5つ星ホテル。その1階正面玄関を入ってすぐの広いラウンジレストラン、ザ・ロビーで予約名を告げ、席に通されるとまだ2人の姿はなく、私が一番乗りでした。

壁を背にしたソファに腰かけて2人を待っていると、派手な服の女性が通路を通って店の入り口に向かうのが見えました。

「あれ、そうかな?」

と思ったら案の定、涼美さんでした。

「お久しぶりです」

涼美さんと会うのは1年半ぶりくらい。その頃彼女は新婚で、しかも妊娠していました。2024年の9月に第1子の女児を出産して、今は育児と原稿の締め切りに追われる日々を過ごしています。

「派手な服の女性だなあ、きっと涼美ちゃんだなあと思ったらやっぱりそうだった」

「え、今日の服、私としてはすごく地味ですよ」

妊娠出産して随分と地味になったと涼美さんは言います。10代の頃、地方の真面目っ子だった私と違い、涼美さんは東京で本物のギャルでした。おしゃれにも余念がなく、いつ会っても若々しく華やかな人です。

「お待たせ〜」

ときを置かず、杖をつきながらうさぎさんも登場しました。

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