また、調味料にも細かいルールがある。豆腐はそのまま、納豆に使うタレは1/3程度、きのこは加熱して味付けなし。もずくに使う三杯酢は余った納豆のタレを米酢で割って、ヨーグルトは無糖を選択かつ何も入れない――。
まるで求道者的な、あるいは禁欲的な食事風景に映るかもしれない。これはカップ麺という強烈な外的刺激に対し、日常の食事で感覚のリセットを図っているのだ。
その後、味覚と胃が落ち着いてからレビュー用のカップ麺に熱湯を注ぎ始める。筆者の場合、撮影中に麺が伸びたりスープの温度が低下したりする理由から「撮影あり実食用」と「撮影なし実食用」のカップ麺を調理する必要があるため、この時点で1日2食。
血糖値の上昇に伴う眠気に襲われないのは、低GI(食後血糖値の上昇が緩やかな)食材を事前に摂取することで、インスリンの過剰分泌が抑えられているからだろう。
しばらく腹の虫が騒ぐことはないが、炭水化物の消化は早い。その次に食べるカップ麺はレビューの必要がないため、直前に「生野菜」を摂取する。これは「食物繊維」と「酵素」を補う目的と、素材本来の味に意識を傾けることで、感覚を研ぎ澄ます目的も兼ねている。無論、味付けは施さない。
カップ麺の「塩分」「脂質」も気をつける
一方で、カップ麺には「脂質」と「塩分」
このような食生活を他人に話す機会は滅多にないのだが、聞かれて答えると「そんな食生活を送っていて楽しいの?」「そこまでして食べる必要ある?」などと聞かれることがある。
答えは一つ、これが筆者の「仕事」なのだ。ただ己の仕事に対し、責任感と誠実さを持って向き合うと、筆者の場合は、このような生活になってきた。


















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