相手を「許せない」ときに試したいたった1つの事――「信じていたのに!」という怒りの裏にある"自分勝手な期待"を捨てる技術

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これが誤解や行き違いの源となり、相手との間にわかり合えない溝を生みます。

でも、そのことは同時に、相手に対する根深いネガティブな感情や思い込みを解き放ち、違うイメージへと変換することも可能だということを意味しています。ここが、希望の1つなのです。

私たちの生活は変化とともにある

●人間関係も「諸行無常」

私たちの脳には、過去の経験によって形成されたイメージをもとに、現在そして未来を解釈したり、想像したりする仕組みがあります。

この仕組みは、過去の経験から素早く判断して危機を回避する優れたシステムですが、一方で、怒りやトラブルが絶えない根本的な理由でもあります。

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過去の経験が活かせることならうまくこなせるのですが、変化のスピードの速い現在、過去の経験からの判断ではうまく結果が得られないことがあります。

ですから、まずは、「変化していく現実を先入観なく、ありのままにとらえようとする姿勢を持つ」ということが効果的です。

昨日の天気図は、昨日の天気に関するものであって、それによって今日の予定を決めたりはしませんよね。

「私たちの生活は変化とともにある」

仏教が説く「諸行無常」です。

これを深く理解する。そうすれば、「わかり合えないと思っている相手」にどう対応したらいいかを考える余裕が生まれます。少なくとも、自分の固定したイメージにとらわれて相手に怒りを抱くことは少なくなります。

斉藤 大法 要唱寺住職 精神科医 カウンセラー

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さいとう だいほう / Daiho Saito

1958年、埼玉県生まれ。中学生のときに、大病を患ったことがきっかけとなり医師を志す。浜松医科大学医学部卒業後、精神科医として浜松医科大学医学部付属病院で勤務。その後、人生の師となる僧侶に出会い、仏道修行に専念。日蓮宗僧侶となる。精神科医としての専門ノウハウと僧侶としての仏教思想に基づく仏教心理学を融合させて、迷える人々のカウンセリングを行なっている。相談内容は、仕事、人間関係、恋愛、学校の成績や進学・就職、不登校や引きこもり、コンプレックス、うつ、不眠、トラウマなど、幅広い。特に、本書でも紹介する独自の瞑想法――「唱題プラクティス」は、深いレベルで心を癒し、魂本来の状態に目覚めることができると相談者から好評を博している。その他、社会活動として、カンボジアでの貧困・教育支援や、統合医療の推進も行なっている。立正大学社会福祉学部非常勤講師、神奈川歯科大学大学院非常勤講師、横浜依存症回復擁護ネットワーク顧問としても活動中。

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