相手を「許せない」ときに試したいたった1つの事――「信じていたのに!」という怒りの裏にある"自分勝手な期待"を捨てる技術

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

期待と裏切りは表と裏のようなもの。本当に期待すべきは自分自身であって他人ではありません。

他人がどうのこうのいう前に「信じられる自分になる」ことが重要だというのは、「怒りを手放す」上でも重要なポイントです。

また、それがよりよい人間関係をつくり、よりよい人生をつくることにもつながっていくのです。

人間関係の本質を知る

●「あの人」と「あなた」は何もかも違う

あの人とはどうしてもわかり合えない……。誰にでもそう感じる人が1人や2人くらいいるのではないでしょうか。人と人との間に横たわる理解の溝は、ときに深く、ときに広く、私たちを悩ませ続けます。

しかし、この溝こそが人間関係の本質であり、「人と人とは、簡単にはわかり合えない。むしろわかり合えないのが当然」と知ることが大切です。

私たちはみな、異なる時代、異なる環境に生まれ、独自の毎日を積み重ねて今日にいたります。家族構成、教育環境、文化的影響、個人的な経験……これらすべてが私たちの世界観を形づくっています。

十人十色―。1人ひとりみんな違います。それなのになぜか「わかり合える」と思ってしまいます。

●永遠などないから希望がある

「わかり合える」とは思い込みで、自分に都合のいい期待でしかありません。

それでも瞬間的に心が交差し、深い共感を覚えることがあります。たとえば、恋に落ちた瞬間。友人との心の琴線に触れる会話。こういったことは、私たちに強烈な一体感をもたらします。

しかし、時の流れとともに状況は変化します。

かつては心が通い合った者同士が、あるときからわかり合えなくなってしまうのです。あんなに好きで永遠の愛を誓い合った夫婦が、別のほうを向いてしまうこともあります。こうした変化自体は自然に起こり得ることです。

人の心や思いは人生の機微の中で変わっていくものなのです。これはけっして異常なことではなく、むしろ人間の脳の機能から見れば自然な現象です。

私たちの脳は新しい情報や経験に常に適応し、再構成を繰り返しています。その過程で、かつての強い感情や共感が薄れていくこともあります。
また、私たちの脳はしばしば思い込みや偏見、過去の経験に基づいて生じたバイアスによって情報をゆがめて解釈します。

次ページありのままにとらえる姿勢を
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事