「え、おいしい!?」 漢方が飲みやすい時の意外な原因。"自分の症状にマッチ"すれば苦くない、服用のタイミングは<朝・おやつ時・寝る前>

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つまり、海外での購入や個人輸入は別として、あなたが手に取る漢方薬は、長い歴史と現代の安全基準、両方の「お墨付き」を得ているということです。

「漢方薬が特別に肝臓に悪い」わけではない

それでも、体質と合わなかった場合や過剰摂取した場合は、血圧の上昇、肝機能や消化機能の低下、のぼせやふらつき、むくみ、頭痛などがあらわれる可能性がないとは言い切れません。

しかし、万が一それらの症状があらわれても、薬の服用をやめればほとんどの場合、元の状態に戻ります。これを「可逆性がある」と言いますが、体に永続的なダメージを与えることは非常に少ないのです。

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「漢方薬は肝臓に負担をかける」と心配される方がいますが、これも誤解です。薬物の多くは肝臓で代謝されるため、どんな薬物であれ何らかの形で肝臓に負担をかけます。西洋薬の添付文書を見ても、すべての薬に肝機能障害の記載があります。つまり、漢方薬だから特別に肝臓に悪いということはないのです。肝臓は体に入ってきた物質を分解・排泄(はいせつ)する臓器です。この働きは漢方薬でも西洋薬でも同じですから、適量を守って服用している限り大きな問題はないと捉えていただいていいでしょう。

なお、頓服ではなく、漢方薬を数年単位で服用する場合は、安全性を確保するためにも、専門の医師や薬剤師による定期的な診察と服薬指導を受けましょう。少なくとも3か月に一度は専門家のチェックを受けることで、体調や効果を適切に管理できますし、より安心して継続していただけます。

また、「胃の不快感がある」「むくみが出てきた」「ふらつきがある」「動悸がしてきた」などの症状が出たり、その他の気になる変化があらわれた場合も、すぐに相談しましょう。

痛みや冷えなどの症状には、大きな病気のリスクが潜んでいることもあります。症状が重い場合には、まず医師に相談して、必要に応じて治療を受けることをおすすめします。持病がある人や妊娠中の人も、かかりつけの医師に事前に相談していただくと安心です。
大澤 稔 医師

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おおさわ みのる / Minoru Osawa

国際医療福祉大学病院産婦人科、東北大学病院漢方内科/産科婦人科の医師。1969年、群馬県生まれ。1994年、新潟大学医学部卒業後、2001年から前橋赤十字病院産婦人科副部長、2016年からは東北大学病院漢方内科/産科婦人科にて研究・医療者向けの漢方教育に携わる。2025年、国際医療福祉大学病院産婦人科部長、国際医療福祉大学産婦人科学教授に就任。専門は閉経後骨粗鬆症の治療・管理、中高年更年期医学、漢方東洋医学。日本産科婦人科学会専門医・指導医。日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医・指導医。日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医。日本東洋医学会専門医。サイエンス漢方処方研究会理事。臨床医としての経験に加え、自身の不調を漢方によって何度も助けられた体験から漢方に目覚め、エキスパートに。医師や薬剤師など医療者に向けた講演も多数。

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