なんかイガイガ…「喉の不調」に効く漢方2選。風邪や使い過ぎには"桔梗湯"、マイコプラズマ肺炎や長引く咳には"麦門冬湯"

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この薬は、最近よく耳にするマイコプラズマ肺炎による咳にも効果的です。マイコプラズマ肺炎は数年周期で、爆発的に発生してニュースになりますね。実はこの病気の流行が、4年に一度のオリンピックイヤーだと知っていましたか? 医療関係者の間では、「今年はマイコプラズマ肺炎の患者さんが多いな。そうか、オリンピックの年か」といった会話が交わされるのです。

ドライアイやドライマウス、乾燥肌にも

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麦門冬湯の活躍の場は、風邪だけにとどまりません。体の乾燥によって起こるさまざまな症状に応用できます。

たとえば、シェーグレン症候群という病名を耳にしたことはないでしょうか。これは、目や口などの粘膜が乾燥してしまう免疫疾患で、ドライアイやドライマウスなどの症状が出るのが特徴です。目や口が乾燥して仕方ないときに、この薬が症状緩和に役立ちます。さらに、便が固くなって出にくいときや便秘の際も、この薬が助けてくれます。

どちらも腸内の乾燥が原因なので、麦門冬が粘膜を潤せば、便が大腸を滑りやすくなるのです。その効果は体全体に行き渡りますから、乾燥肌で困っている方にも役立つでしょう。

ちなみに、ゴホゴホと湿った咳がいつまでも続き、体力が落ちているときは、竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)があります。数時間で咳が減り、だるさも治まっているでしょう。

頓服ではなく、漢方薬を数年単位で服用する場合は、安全性を確保するためにも、専門の医師や薬剤師による定期的な診察と服薬指導を受けましょう。少なくとも3か月に一度は専門家のチェックを受けることで、体調や効果を適切に管理できますし、より安心して継続していただけます。
また、「胃の不快感がある」「むくみが出てきた」「ふらつきがある」「動悸がしてきた」などの症状が出たり、その他の気になる変化があらわれた場合も、すぐに相談しましょう。
大澤 稔 医師

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おおさわ みのる / Minoru Osawa

国際医療福祉大学病院産婦人科、東北大学病院漢方内科/産科婦人科の医師。1969年、群馬県生まれ。1994年、新潟大学医学部卒業後、2001年から前橋赤十字病院産婦人科副部長、2016年からは東北大学病院漢方内科/産科婦人科にて研究・医療者向けの漢方教育に携わる。2025年、国際医療福祉大学病院産婦人科部長、国際医療福祉大学産婦人科学教授に就任。専門は閉経後骨粗鬆症の治療・管理、中高年更年期医学、漢方東洋医学。日本産科婦人科学会専門医・指導医。日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医・指導医。日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医。日本東洋医学会専門医。サイエンス漢方処方研究会理事。臨床医としての経験に加え、自身の不調を漢方によって何度も助けられた体験から漢方に目覚め、エキスパートに。医師や薬剤師など医療者に向けた講演も多数。

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