「受験票は自分で印刷」「SNSアップNG」今年の共通テスト"いつもと違う"と話題のワケ

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この変更、実は結構大きな影響があるかもしれません。特に大きいのが、1日目が終わった後に「簡単だったか、難しかったか」の全体的な雰囲気が掴みにくくなることです。

これまでは、1日目の試験が終わった夕方から夜にかけて、SNSを見れば全国の受験生の反応がわかりました。「今年の数学、みんな難しいって言ってる」「英語は例年並みらしい」といった情報が、リアルタイムで流れてきました。

それができなくなります。予備校の速報サイトや、大手メディアの報道は従来通り行われるでしょうが、SNSの「生の声」が聞けなくなることで、全体の雰囲気が掴みにくくなる可能性があります。

情報格差が生まれる可能性

むしろ問題なのは、情報格差が生まれる可能性です。予備校に通っている受験生は、講師から詳しい分析や解説を聞くことができます。「今年は全体的に難化傾向だから、平均点は下がるだろう。だから自己採点で思ったより低くても落ち込む必要はない」といったアドバイスを受けられるわけです。

一方、独学の受験生や、地方で予備校が近くにない受験生は、そうした情報にアクセスしにくくなります。SNSがあれば、誰でも平等に「みんなの声」を聞くことができましたが、それが制限されることで、情報の非対称性が生まれる可能性があります。

また、文化的な観点から見ると、年に1度の「お祭り」が失われることになります。共通テストのSNS盛り上がりは、ある意味では受験という苦しい経験を乗り越えるための、「ガス抜き」の役割も果たしていました。

「あの変な野菜、なんだったんだよ!」「あのキャラクター、可愛かったよね」といった、問題そのものではなく周辺的な話題で盛り上がることで、緊張がほぐれ、仲間意識が生まれていた面もあります。

それが失われることで、受験がより孤独な戦いになってしまうかもしれません。もちろん、不正防止という観点からは必要な措置なのでしょうが、失われるものもあるということは認識しておくべきでしょう。

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