「受験票は自分で印刷」「SNSアップNG」今年の共通テスト"いつもと違う"と話題のワケ
この変化のインパクトは、データに如実に表れています。2026年度の共通テストでは、2浪生(前々年度卒業者)の志願者数が前年比1.4倍の1万2516人に達しました。既卒者全体でも前年比109.8%、6000人以上の増加を記録しています。
これは近年の減少傾向を完全に覆す、まさに「異例の事態」です。ここ10年ほど、18歳人口の減少や総合型選抜・学校推薦型選抜の拡大により、「現役合格志向」が強まり、浪人する学生は年々減少していました。それが一変したわけです。
しかも注目すべきは、今年は学習指導要領の移行措置がなく、2浪以上は「旧課程」のテストが受けられない、圧倒的に不利な状況だということです。
それにもかかわらず1.4倍も増加した。この事実が、制度変更のインパクトの大きさを物語っています。
「お試し受験」「人生リベンジ受験」層の出現
また、卒業証明書が不要になったことで、「共通テストだけ受けてみよう」「いい点数が取れたら2次試験も受験しよう」という層がかなり増加したと言われています。従来は卒業証明書の取得が面倒で、「本気で受験するつもりがないなら出願しない」という人が多かったんですが、そのハードルが下がったわけです。
これは受験文化そのものの変化と言えるでしょう。共通テストが「18歳の一発勝負」から、「何歳でも、何度でもチャレンジできるもの」へと変わりつつあります。
興味深いことに、40〜60代の受験者も増えているという話があります。「人生リベンジ受験」とでも言うべき現象です。かつて諦めた大学や学部に、今になって挑戦してみようという動きです。終身雇用の崩壊、ライフステージの多様化も背景にあるでしょう。
今までは、こういったことは難しかったんです。たとえば数十年前に卒業した高校だと、統廃合で学校自体がもう存在していないケースもありました。そうなると卒業証明書の取り寄せにかなり時間がかかります。でもWeb出願なら、そんな心配もいりません。
今回のWeb出願化は、こうした「人生リベンジ受験」を後押ししている可能性が高いです。年齢に関係なく、「学びたい」という気持ちがあれば挑戦できる。リカレント教育が叫ばれる現代において、非常に意義深い変化だと思います。


















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