仕事の始まりと終わりには必ずコミュニケーションが必要です。それがいわゆる、報告・連絡・相談=報連相と呼ばれるもの。これは部下にとって面倒な仕事。
「自分でやっている仕事ぶりをいちいち上司に伝える意味がわからない。どうせ、結果でしか評価してくれないのだから」
と感じている人も少なくないことでしょう。ただ、この報連相は上司にとってよりも、部下にとって効果的なコミュニケーションです。なぜならば、
・指導を受けて、誤った方向に行かないように軌道修正ができる
からです。面倒なだけに感じる報連相から
「やっても無駄な仕事をやっていたので上司に止められた」
「当初と仕事の進め方が違ってきていることに気づかす上司に指摘された」
体験をした部下はたくさんいます。上司も間違った方向に行きそうになったときに気づいて《ストップ》と修正をかけられるはずです。
昔、ある新商品のプランを部下に任せて3カ月くらい放置してしまったために大変なことになったことがあります。ネット系の新商品で納期は半年。任せた部下は知識が豊富だったので、
「何か困ったことがあったときだけ報告をちょうだい」
と放任してしまったのです。ところが3カ月後に状況を聞いてびっくり、開発は一切進んでおらず、同じ仕事をしている同僚同士が設計コンセプトで衝突して、プロジェクトはバラバラの状態になっていました。もはや納期までの完成は不可能な状態です。
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