その後は母親が家に来て手伝ってくれて、さらにその後1カ月間は娘と一緒に実家に戻って過ごせたという。「頼れる実家があって幸せだった」と友里さんが言う通り、晩婚さんの中には出産前に親の介護が始まっていたりするケースが少なくない。出産や子育てだけを考えるのであれば若いに越したことはない。友里さんは10年前に克彦さんと結婚していた可能性はなかったのだろうか。
好き勝手に生きたからこそ得た「性格の丸さ」
「それはどうでしょうか……。私はこう見えてもこだわりが強く、やりたいこともはっきりしています。夫も同じです。お互いに好き勝手に生きてきました。だからこそ、今は2人とも性格が少し丸くなって、大変な子育てに集中できている気がします。私は仕事9割の生活をやっておいて良かったです。ようやく子育ての時期が来た、と思えるので」
ただし、育休は1年で切り上げて職場復帰するのが理想だという。仕事好きな面もあるが、主にはお金のためだ。
「娘も自分も自由であるためには、働いて稼がなければなりません。夫もきっと賛成してくれます」
配偶者や子どもという他者を受け入れながら暮らすためには、確かに一程度の「性格の丸さ」が必要だ。丸さには個人差があり、20歳ぐらいで真ん丸な人もいれば、50歳になってもカドがありすぎて共同生活に不向きな人もいる。
若いうちはカドや歪みだらけでもいいと筆者は思う。自信過剰で身勝手だったり、その根底にはコンプレックスがあったり。経験不足なので他人とも無用にぶつかってしまう。
さまざまな出会いと経験を通して、このカドを少しずつ丸くしていきたいものだ。それでも歪みは残るけれど、補完し合える相手がいれば問題ない。お互いを労りながらも依存や制約はしない友里さんと克彦さん。2人の前途はひたすらに明るいと感じている。
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