北軍は大量に確保して戦いに臨んでいた… 「アメリカ南北戦争」の勝敗を分けた飲み物の正体とは

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南北戦争に際して北軍が大量に確保していた飲み物とは(写真:Nori/PIXTA)
1776年7月4日のアメリカ合衆国誕生は、フランス革命をはじめ市民が自由を求める流れにつながっていきましたが、ジャーナリストの増田ユリヤ氏によれば、そうした歴史の背景には「いつもコーヒーハウスやコーヒーの存在があった」そうです。
本稿では、「ボストン茶会事件」や「独立戦争」、「南北戦争」といったアメリカの歴史的な出来事とコーヒーの関係について、増田氏の著書『コーヒーでめぐる世界史』から一部を抜粋・編集する形で解説します。

「代表なくして課税なし」いつの世も関税が悩みのタネ

コーヒーがアメリカに広まるきっかけとなったのは、1773年12月16日に起きたボストン茶会事件が有名です。

当時のイギリスは度重なる戦費に加え、アジアの貿易を担っていた東インド会社は、安価な紅茶がオランダから密輸入されて国内や植民地に出回っていたことに頭を抱えていました。

東インド会社には中国から安価で輸入した茶を国内で販売するという方針があり、大々的に宣伝をしました。それが功を奏し、イギリスでは、一般の家庭でも手軽に淹れられる茶(紅茶)がコーヒー人気に取って代わっていたのです。

そこでイギリス政府は「茶法」を制定して、東インド会社が植民地に対して紅茶を独占的に販売、さらに紅茶の輸入に税を課すことにしました。

これに怒ったアメリカの植民地の人々が、アメリカ先住民を装って342箱もの茶葉を海に投げ捨てた事件が「ボストン茶会事件」です。

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