「1kgの巨大ケーキ」「真骨頂の手打ちパスタ」…イタリアで驚いた!欧州の《クリスマス&正月》の"意外な実態"

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だがその後、イタリアのスイーツ業界でパネットーネの伝統とクオリティを守ろうという動きが活性化した。天然酵母だけで高く高く焼き上げるパネットーネは、実は製菓業界で最も難しい技術の1つとも言われていて、それを失ってしまうのは大きな損失でもあるからだ。

パネットーネ
パネットーネには背の高いバージョン(写真)と、背が低めで砂糖コーティングしたタイプがある(写真:筆者撮影)

だから最近では、ピールの原材料になるオレンジやレモンの産地にこだわって手作りしたり、生地を発酵させる天然酵母や粉を厳選したものが増えている。その結果、生地もしっとり、香りも高く、クオリティがダントツにアップした。

ここ数年ではパスティチェリア(イタリア語の高級製菓専門店)だけでなく、ミシュランの星付きなどの高級レストランが焼くパネットーネなど、高級化も進んだ。数年前にトリノにオープンしたイタリアお菓子業界のマエストロと言われる人のパネットーネは、1kgサイズ120ユーロという破格の値段がつけられ、議論を巻き起こしたりもした。

パネットーネ
パネットーネは、こんなふうに細長く裂けるのがおいしさの証拠(写真:筆者撮影)

11月からクリスマス後までお菓子を食べ続ける

そんな状況だから、甘いもの好きならなおさら、そうでないイタリア人も、11月の声を聞く頃からパネットーネやパンドーロを食べまくる日々が始まる。

自分のお気に入りのブランドのものを買い、新しい話題の商品が登場すればそれもまた買い、年末のプレゼントとして誰かからもらう。それらをおやつに、朝食に、そして食後のデザートにと食べまくる。

日本のイチゴショートのようにクリスマス当日一発勝負ではなく、クリスマスシーズン中ずっと。そしてもちろん、クリスマス当日にも、なんならクリスマス後にも食べ続けるのだ。

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