クリスマスの新定番「1人シュトレン」浸透のなぜ 日本で独自進化し続けるシュトレンの現在地
日本でもクリスマスの定番となってきたドイツのパン菓子「シュトレン」。ドイツではクリスマス前4週間の「アドベント(待降節)」期間にに薄くスライスして、毎日少しずつ食べながらクリスマスを待つ習慣があるが、日本では同居人の有無にかかわらず、1人でシュトレンを楽しむ人が増えていることがわかった。背景に何があるのか。
クリスマスケーキとは違う「楽しみ方」
シュトレンは、ドライフルーツやスパイス、バターをたっぷり使ったパン菓子で、日本では2010年代後半からブームとなったのち、今や11月頃からあちこちのパン屋で見かける定番クリスマス菓子である。
パンのフードロス削減通販プラットフォーム「リベイク」を運営するクアッガが今年10月に利用者を対象にシュトレンとクリスマスケーキの購入に関する比較調査を実施したところ(回答数803人)、クリスマスケーキは1人で食べる人が9%なのに対して、シュトレンは36%が1人で楽しんでいる。リベイクでシュトレンは2023年の出品者数が2021年の約2倍に増加し、急速に浸透している。
年代別に見ると、20代と70代以上は1人暮らしの人だけだが、30~60代は、家族が同居していてもシュトレンは自分用に買う人が多い。40代では83%が、同居家族がいてもシュトレンは自分用に買っているほか、30、50、60代も半数以上が、家族がいるのにシュトレンを自分用に購入している。
つまり、ケーキは誰かと一緒にクリスマスを祝うために買うが、シュトレンは自分だけの楽しみに買う、という人たちの行動が浮かび上がったのだ。ちなみに、リベイクの利用者の95%は女性だ。
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