週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #「ゴミ屋敷」孤独な部屋の住人たち

「全部処分していいから」と言い残し、自ら施設に入った母 その言動の裏にあった"真意"に胸が痛む…子が直面した《実家じまい》の現実

10分で読める
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES

親が倒れたり、亡くなったりする前に、家族として何ができるのか。二見氏は、具体的な「情報の把握」が何よりの備えになると話す。

「まず、“どこに、いくらあるのか”銀行口座は絶対に把握しておくべきです。それと、生命保険です。保険に加入していることを遺族が知らないまま、保険金が支払われないケースも珍しくありません。こうしたお金にまつわる話は、親が元気なうちに共有しておくのが一番です」

部屋に残されていた重要書類やアルバムを確認する依頼者(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)

「第三者の介入」という選択

とはいえ、親子仲があまりよくない場合、施設への入居を勧めても話がこじれるだけであることが多い。そんなとき、頼りになるのが「第三者」の存在だ。

「病院の先生やケアマネジャーさんは、そうした説得の場数をごまんと踏んでいます。家から直接施設へ行くのは抵抗が強くても、いったん『入院』という形を挟み、そこから施設へつなぐ流れだとスムーズにいくことが多いです。ときには『体がよくなったらまた帰れるから』という方便を使って、まずは安全な場所へ移ってもらうこともあるでしょう。

病院、ケアマネジャー、そして地域包括支援センター。この3つの窓口とつながっておくことが、両親と自分を守る防波堤になります」

市役所の窓口は、内容によって担当部署が細かく分かれているため、悪く言えばたらい回しにされ、疲弊してしまうことも少なくない。その点、包括支援センターであれば、介護や生活全般の相談にワンストップで対応してくれるため、まずはそこに助けを求めるのが賢明だ。

いちばんモノが多かったリビングを片付けるスタッフたち(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
畳の上に敷かれていたゴザもきれいに剥がしていく(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)

次ページが続きます:
【義母が「施設に入りたい」と言った真意】

6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象