「全部処分していいから」と言い残し、自ら施設に入った母 その言動の裏にあった"真意"に胸が痛む…子が直面した《実家じまい》の現実

✎ 1〜 ✎ 78 ✎ 79 ✎ 80 ✎ 81
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

親が倒れたり、亡くなったりする前に、家族として何ができるのか。二見氏は、具体的な「情報の把握」が何よりの備えになると話す。

「まず、“どこに、いくらあるのか”銀行口座は絶対に把握しておくべきです。それと、生命保険です。保険に加入していることを遺族が知らないまま、保険金が支払われないケースも珍しくありません。こうしたお金にまつわる話は、親が元気なうちに共有しておくのが一番です」

実家じまい
部屋に残されていた重要書類やアルバムを確認する依頼者(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)

「第三者の介入」という選択

とはいえ、親子仲があまりよくない場合、施設への入居を勧めても話がこじれるだけであることが多い。そんなとき、頼りになるのが「第三者」の存在だ。

「病院の先生やケアマネジャーさんは、そうした説得の場数をごまんと踏んでいます。家から直接施設へ行くのは抵抗が強くても、いったん『入院』という形を挟み、そこから施設へつなぐ流れだとスムーズにいくことが多いです。ときには『体がよくなったらまた帰れるから』という方便を使って、まずは安全な場所へ移ってもらうこともあるでしょう。

病院、ケアマネジャー、そして地域包括支援センター。この3つの窓口とつながっておくことが、両親と自分を守る防波堤になります」

市役所の窓口は、内容によって担当部署が細かく分かれているため、悪く言えばたらい回しにされ、疲弊してしまうことも少なくない。その点、包括支援センターであれば、介護や生活全般の相談にワンストップで対応してくれるため、まずはそこに助けを求めるのが賢明だ。

実家じまい
いちばんモノが多かったリビングを片付けるスタッフたち(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
実家じまい
畳の上に敷かれていたゴザもきれいに剥がしていく(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
次ページ義母が「施設に入りたい」と言った真意
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事